ちかごろの気流舎

これからのイベント
毎週火曜日21時【気流学舎 022】『〈帝国〉』読書会
毎週木曜日20時半【気流学舎 033】「持続可能な〈もうひとつの世界〉へ」WS

6月21日(土) 田植えに行くのでお休みいたします。
6月22日(日) 田植えに行くのでお休みいたします。
6月24日(火) 貧乏人が勝手に生きるための作戦会議トークイベント!! のため18時閉店
6月28日(土) 18時 映画のポケット Vol.10
6月29日(日) 11時 からだピクニック!@代々木公園
6月29日(日) 20時 第七回「ひくのかい」

・水曜定休でしたが、しばらく月曜日を定休にします。水曜日は営業いたします。
・気流舎のメーリングリストもあります。ご参加ください。
・移動仮設型ブックカフェつくってます。→「さわさわ気流舎(仮)計画


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Thu, 16 Feb 2006

物書きデビュー!?



DESIGN QUARTERLY no.2 Winter 2006』翔泳社
に書評を書かせていただきました。
オープン前に気流舎として初仕事?

しかも書いたのはデザイン誌。
デザイナー時代にお世話になった
あの方やあの方の居並ぶ末席に
なぜか古本屋として列席するぼく。
そして書評してるのはあの方の本。
…人生っておもしろいですねぇ。

こんなよくわからない経歴のぼくに
チャンスをくれた(辣腕)編集長Sさん
サンクス&リスペクト!

で、書評したのは

中沢新一『アースダイバー』講談社
いとうせいこう『職人ワザ!』新潮社
『NEUT.006』アジールデザイン
原研哉ゼミ『EX-formation 四万十川』中央公論社

の四冊(各200字)なのですが、
このうち『アースダイバー』と『職人ワザ!』は
もともと800字と400字だったものが
いろいろあって200字で掲載となりました。

どちらも個人的にとても好きな作家で
かなりリキ入れて書いたこともあって
せっかくなのでS編集長承諾のもと、
ここにオリジナル・ヴァージョンを
掲載しておきます。
よろしければどーぞー。

『アースダイバー』書評800字
『職人ワザ!』書評400字


--
それから、全然関係ないんですけど
本屋でたまたま隣に並んでいた
イラストレーション』が松尾たいこさん特集で、
ぱらぱら見てたら、あらら、こちらにも
ちっこくぼくの名前が…。

なにこれ?
インド効果!?

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Sat, 26 Nov 2005

それはちょっと…



とある書店でカスタネダを全巻揃いで
購入せんとする現場に遭遇!
いや、それはちょっとやめたほうが…
明らかに overdose だって。笑
危険です。そんなの一気に読んだら
人生変わっちゃいますよー。
パッケージに表示が必要だよね。

あなたの認識している現実に
重大な変容をもたらす恐れがあります。
ひいてはあなたの世界観や人生にも
多大なる影響をもたらし…

ぼくなら

カルロス・カスタネダ『呪術師と私』二見書房
真木悠介『気流の鳴る音』筑摩書房
ラム・ダス『ビー・ヒア・ナウ』平河出版社
中沢新一『カイエ・ソバージュ』講談社

を買う人には忠告しますね。危険図書。
存在とか意識とか世界について考えてしまう人、
会社や学校がつまらない人はとくに要注意です。
ほんとに会社辞めて古本屋になっちゃったり
してる人がいますからねぇ。ここに。

写真はタイのパンガン島で
あまりにもひますぎて買った
ペーパーバック。

あの人も…
こんな人も…

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Wed, 23 Nov 2005

下北沢の一万年



手持ちの
中沢新一『アースダイバー』講談社
が大変なことになっています。
テクストを丹念に読み込んでゆく類いの本
でないことはわかってます。それよりも、
書を持って街へ出よ! そんな本です。

なのに、このふせんの量。
ふせんって一定量をこえると
意味がなくなることを知りました。
どうしてこんなことになってしまったのかは、
そのうち明らかに。ぼくにとっては
とっても楽しい「お仕事」でした。


で、この本の視点にそって
一万年を俯瞰して下北沢の街をみてみると
とてもおもしろいことがわかってきます。

下北沢駅はちょうど縄文人たちが
「ミサキ(岬)」と呼んだ高台にあります。
北口が高台側で、南口は駅前から
なだらかな坂になって下っていて、
ずうっと下ってゆくと北沢川緑道があります。
いまでこそ暗渠となって
その上がビオトープ化されていますが、
かつてはもちろん、普通の川でした。
つまりこのへんが谷の最下部。

下北沢の街は北口と南口で
ちょっとだけ街の雰囲気が違います。
北口(高台側)は洋服屋さんや雑貨屋さんが多くて
どちらかといえばお洒落な明るい雰囲気。昼の街。
南口(低地への坂道側)は飲み屋さんやライヴハウスが多く、
風俗店なんかもあったりしてちょっと猥雑な雰囲気。夜の街。

高台から谷へと向かう坂道にどのような意味があり、
どのような人たちが集って街をつくってきたのかは
ぜひ『アースダイバー』をお読みいただくとして、

ぼくの選んだ気流舎の物件は
じつに南口の坂道にあります!

たしかに、とくに意識したわけではないけれど、
なんとなく気流舎は北口よりも南口の方が
合うんじゃないかなって思ってた。

もしぼくが物件探しのあいだに、
意識はしていなくともじつは大地と交歓し、
その意味を理解していたとしたら
それはすごいことだ。自分も自然の一部として
そんな感受性を秘めていたのかと思うとうれしい。

ちなみにぼくの印象では、
本文に載っていないほかの場所でも
縄文マップの細かい襞(ひだ)のいくつかは
かなり正確に対応していたので、彼の主張は
大筋において正しい気がしています。

みなさんもぜひお試しあれ。

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Wed, 15 Jun 2005

そこにあるのは流れだけ

まったく関係のない二冊の本の間に、
深いつながりを見つけてしまうことは
乱脈な読書の妙味のひとつでしょう。

まず一冊。
福岡伸一もう牛を食べても安心か』文芸春秋

食物中の分子と生体の分子は渾然一体となって入れ換わり続けている。つまり、分子のレベル、原子のレベルでは、私たちの身体は数日間のうちに入れ換わっており、「実体」と呼べるものは何もない。そこにあるのは流れだけなのである。

いちおう、
分子生物学的にみた狂牛病に関する本
ということになっていますが、違います。
もはや仏教書です。仏教好きな宮崎哲弥が
的確に指摘するように、本書の真価は

私達(たち)の心身観、生命認識に、
コペルニクス的転回を迫る内容

にあります。

もう一冊。
ヘレナ・ノーバーグ・ホッジ『ラダック 懐かしい未来』山と渓谷社

ラダックの人ほど落ち着いていて感情的に健康な人たちを、今まで私は見たことがなかった。そうである理由はもちろん複雑で、彼らの生き方そのものや世界観というものに基づいている。だが私は次のように信じて疑わない。いちばん大きな要因は、自分自身がより大きな何かの一部であり、自分は他の人や周りの環境と分ちがたく結びついているという感覚である。

インド北部、チベット文化圏ラダックの話。
辺境の地で何百年も続いてきた
光と歓びにつつまれた幸福な生活が、
資本主義モノカルチャーによって破壊されてゆく様が
痛ましく描写されています。

そしてこの二冊の本は、
龍樹中観思想によって深くつながっています。実際、
福岡はチベット医学の聖典『四部医典』を引用し、
ホッジは仏教における「」観念を説明しています。

人は、生命としても生活者としても
すべてにおいて流れのなかにあるのです。
いや、なかにあるのではなく
流れしかない、のです。

龍樹は「関係性」としての存在/否存在について
こう述べています。

存在を信じる者は牛のごとく愚かである。
だが、存在しないことを信じる者はさらに愚かである。

むろん、愚かなのは牛ではなく、
生命の流れに気づかずに牛に肉食を強い、
資本の流れに気づかずにグローバリズムを押し進めている
私たちの方なのでしょう。

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Sat, 07 May 2005

あ…

ひと月留守にしていたら
見れなかった桜は葉桜となり
かわりにジャスミンと花水木が満開で
近所に新しい喫茶店がオープンしていた。

そして、

大好きだった本屋さんが
なくなっていた。

代わりにチェーン店の別の本屋になっていて
やたら明るくてきれいになった店内には
新刊のベストセラーが並んでいた。

立ちすくむ、ってこうゆう感覚なんだ。
アホみたいに口をあけてしばらく動けなかった。

「あの…、以前の本屋さんはなくなってしまったんですか?」
「ええ、三月末でお辞めになりました。」
「どこかに移転したとかではなく?」
「さあ、もう手をひかれたんじゃないですかね。」

旅に出る前に、筑摩から出た新訳『資本論 第一巻』を
上下揃いで買ったのが最後だった。
王羲之のブックカバーはまだ解いていない。

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