じっさいにはこんなお店ができました。

上の文章はお店をつくる前に書いたものです。
じっさいにはこんなお店ができました(写真)。
(お店の写真をもっと見る)
店名: 気流舎(きりゅうしゃ)
住所: 〒155-0032
東京都世田谷区代沢5-29-17
飯田ハイツ1F(MAP)
電話: 03-3410-0024
メール: kiryuusha(at)gmail.com
営業時間:
平日 18時くらい〜23時くらい
土日祝 14時くらい〜23時くらい
定休日: 不定休。ずる休み有り。
→ 気流舎について
→ 気流舎の遊び方
気流舎は手作りです
気流舎の内外装は一年間かけて自分たちでつくりました。
たくさんの人たちのご協力に感謝いたします。
設計: 村山建築設計事務所
施工: 加藤工務店とゆかいな仲間たち
協力: シミズ工務店、大河原木材、齋藤設備工業所 ほか
掲載: 『コンフォルト No.101』2008、『チルチンびと 43号』2007 ほか
店名や栞の文字は綿貫宏介さんに書いていただきました。
このサイトのトップページの絵は南雄三さんが描いてくれました。
みなさんありがとうございました!
→ 施工の様子を fotologue で見る
セルフビルドで古本カフェをつくりました。
たった四坪に一年間。東京・下北沢にセルフビルドで古本カフェをつくりました。
「セルフビルド」というのは二つの意味で正確ではありません。まず、設計は建築家の村山雄一さんにお願いしました。自分でつくれること、予算内でできること、あたたかい空間であること、自然素材を使うこと、嘘がないこと……。うるさい施主の注文に村山さんは期待以上の図面で応えてくれました。それから、施工にはたくさんの友人たちが手伝ってくれました。みんな素人。なにをどうすればいいのかもわかりません。大工さん、材木屋さん、設備屋さん etc. 誇り高い職人さんたちは素人の右往左往に笑いながらつきあってくれました。だから、とても「セルフ」ビルドとは言えないのです。
マンション一階のテナント物件。普通の事務所だった部屋を解体から始めました。スケルトンになったところへ、レンタカーのトラックで材木を運び、一回分を施工したらまた材木を運び……と、その繰り返し。
床を張り、柱を立て、梁を渡し、ロフトをつくり、壁をつくり、トイレに石を張り、窓にガラスを入れ、本棚をつくり、テーブルを削り……、とにかくすべての過程がはじめてのことばかりでした。
何度も失敗しました。何度もへこたれました。でも楽しかった。とても楽しかった。ぼくたちはつくる歓びを共有し、大切な経験をしていることに気づいていました。
一日の終わり、その日わずかに進んだ箇所を眺めながら、幾度となく飲んだビールの味は忘れられません。いつ出来るのかは誰にもわかりませんでしたが、もうこんな時間は二度とこないことは誰にでもわかっていました。
そんなわけで気流舎の空間は、関わってくれた全員の汗と笑いと共に飲んだビールで出来ています。残念ながら店舗はついに完成してしまいましたが、さて次は何をつくろうかと、店主はまた夢を見ています。
—初出『チルチンびと 43号』2007