美にひざまずけ

美しいものをみたいと思わないか?
美しいものではなく、
美そのものを感覚したくはないか?
美そのものを感覚するのではなく、
美そのものを生きたくはなくか?
美そのものを生きるのではなく、
美そのものになりたくはないか?
美に溶け、
美とひとつに
なりたくはないか?
よろしい、
君はもう
美そのもの
だとしたらどうする。
もし君に、そんな勇気が
あるとすればだがね。

4つ打ちぐるぐる

4つ打ちってループの極限なんだと思う。
他のビート(例えばブレイクビーツとか
それを抽象化したドラムンベースとか)は
ループの単位が何小節かにわたるけど、
4つ打ちの場合はループの最小単位は
キックひとつ(と次のキックまでの無音)だ。
4つ打ちでもそれ以外でも
世界を体現せんとする音楽にとって
ループは最も端的な手段だ。
だから、
イギリス政府がレイヴを非合法化しようとした
“Criminal Justice Act”において、
“the emission of a succession of repetitive beats”
(反復的な音の連続的な放出)を規制したのは、
ばかばかしいけど結構本質をついているんじゃないか
とか思った。

あるとかないとかもない世界を考えてみよう。

この世界には
あるとかないとかは
ない。
だって
あるとかないとかもない世界
を考えているんだからね。
でも
ない=ある。
だって
あるとかないとかは
ない
んだからね。
ない=ある
=ない
=ある
=…
ただ、
この無限にループした状態そのもの
だけは
ある。
=ない
=ある
=…
ほらね、
ル ー  プ    し        て                き                                た                                                                …
うふふ。

神がいるとかいないとか (二)

神「お前は私だ」
私「へ? あっしが神ですか?」
神「お前は私だ」
私「あの、いや、だから
  こんなあっしが神でいいんすか?」
神「お前は私だ」
私「へぇ、あっしが神とはねえ。
  えらくなったもんだ」
神「お前は私だ」
私「あっしが神ってことはだ、
  これを一般に帰納すれば
  世の中には神しか存在しない
  ってことだ。だってあっしは
  誰/何でもいいんですからね。」
 「神しか存在しなければ、
  確かにあっしは神だ。」
神の「存在=非存在」の証明は
これで必要十分?

神がいるとかいないとか (一)

神様はいるんですか?
そもそも
「いる」とか「いない」とか
もない状態を神というのなら
神はいるだろう。
ただし、その世界では
「いる」とか「いない」とかは
ない。
「ない」とか「ある」とかも
ない。
=ある
=ない
=…