Mon, 19 Apr 2004

ダンスの死

「REMIX」5月号の野田努によるFUMIXのインタビューがちょっと面白かった。英ガーディアン紙が主張する「ダンスの死」について問われ、「いや、アンダーグランドに戻って、かえってピュアになった」というような答えをしてました。「ダンスの死」がどのような論調なのか知らないので少し気になる。

たまたま今読んでる本ににこんな一節があったので引用。
中沢新一「熊から王へ」講談社選書メチエ

(先住民族の首長は歌も踊りもうまいことや、政治権力の現代的な形態とは異なる別種の権威を考察したうえで)現代の若者たちの文化にもっとも影響力をもっているのが、ミュージシャンであるというのも、こう考えるとなかなか意味深いものがあります。そこには、一つの社会にとってもっとも重要な「価値」は、歌と踊りとともに出現するものであってほしいという、きわめて古い人類の願望があらわされているのではないでしょうか。

おそらく人類の出現と歴史を共にするであろう音楽と踊りは、そう簡単には死なない。数万年の時を経た音に対する感覚的な呼応(それは時に躍動であったり、歓びであったり、癒しであったり、悲しみであったり、あるいは神聖さであったり)が、たかがレイヴの非合法化や CCCD や輸入盤規制で変わることはないだろう。でも、だからこそ、その感覚を呼び覚ましてくれる契機を失うことに、僕らは敏感になるのだ。法は、治安や著作権や経済よりも、「音と出会い戯れる機会」そのものを規制しようとしているのではないか、と。


著作権法の改正により、輸入盤がお店で買えなくなる恐れがあります。
海賊版でも還流盤でもなく、海外で作成された正規のタイトルが、です。
CDだけではなく、アナログ盤も対象とされます。

海外盤CD輸入禁止に反対する
洋楽CD輸入盤禁止か
ヘンじゃないか輸入権
「逆輸入CD」禁止で洋楽海外盤も消える?
benli(小倉秀夫弁護士)
Music Liberation Front
音楽配信メモ
CCCD Channel
C堂 CCCD特集
春の恐怖情報とかCCNAとか

あ、あと
ゴルゴ内藤「太陽と風のダンス」太田出版
というレイヴトラベルものが出てました。

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