ちかごろの気流舎




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Mon, 07 Dec 2009

詩を組んで旅をもらう



サウダージ・ブックスさんからお話をいただいて、
叢書 群島詩人の十字路」という
新しい詩の本のプロジェクトの
装幀と組版をやらせていただきました。

群島詩人たちの言葉に、ふさわしい形を
与えてゆく作業は悩みながらも楽しく
知的な興奮も味わえる作業でした。

今回奄美自由大学に参加できたのもじつはこの仕事のおかげで、
いただいたデザイン代でそのままチケットを買ったのでした。
事実上の物々交換。詩を組んで旅をもらうだなんて
なんだか素敵じゃないですか!

そして沖縄でお会いした高良勉さんと
次に出る予定の川満信一さんは
本当にしびれる程かっこうよかった。
言葉と眼光の鋭さはまさに闘士。

詩人とはこのようなものかと思わせる
お二人の生き方やたたずまいに、
はたしてこの小さな冊子は見合うものに
なっているだろうかと心配になったけれど、
よろこんでもらえたようでうれしかった。



その後座り込みの続く高江辺野古によってきた。
写真は高江のカフェ山甌にて。かつて「反復帰論」に立った
反骨の詩人には抵抗の現場が似合うだろう。


きっこのブログ::普天間移設を急ぐ人たち(必読!)
すごい話だ。米軍は辺野古なんていらないのだそうです。
僕たちは何も知らない。知らされていない。


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Wed, 27 May 2009

デザイン・クリップ


http://designclip.tumblr.com/

ウェブで見つけた気になるデザインを
毎日何かしらクリップしてます。
主に仕事用。でも面白いから公開。

お客さんの名言
「俺の tumblr が一番いい。」
みんな自分の tumblr が大好き。

>デザイナー(とか)の友達のみなさん
楽しいからやってみてください。
んで好きなの教えて。シェアしましょ。

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Sat, 07 Mar 2009

「絶棒」をなくそう。



message for future social design

というわけで、僕はそれを「絶棒」と名づけることにした。
正式名称は「利用者の人権とベンチのデザインを拒絶する棒」だ。
「絶棒」は二重の意味で貧困の象徴である。
そのベンチを避難所として必要としている物質的貧困と、
貧困の現実から目をそむけようとする精神的貧困と。
また、同じくそれは、デザインというものの可能性への冒涜である。
社会的課題の解決に向けて動き出そうとするカタチのことが
本来的なデザインであるはずなのに。
「絶棒」はデザインを抑圧する。


人の心や行動を何か「操作できる」ものとしてみたときに、
デザインは容易に環境管理型権力の下僕となるのだろう。

メモ
ふたつの見えにくい「暴力」
あれ(突起物)は道の外観を良くするオブジェである
新宿西口のオブジェのどこが問題なのか?

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Sat, 29 Nov 2008

「本当に大切なことを一番に」声明文


この声明文に名を連ねる私たちは、グラフィック・デザイナー、アートディレクター、ビジュアル・コミュニケーターである。私たちが育ってきたこれまでの社会では、広告の仕事が、自分たちの才能を活かし、高収入をもたらし、効果も見えやすい理想的な職業のナンバー・ワンであるかのように思わされてきた。多くのデザイン関係の教師や指導的な立場の者たちも、そう信じて指導にあたってきたし、業界でも広告関係には高い報酬が支払われ、さらにおびただしい量の書籍や出版物により、この「広告至上主義」は動かしがたい事実として定着してきた。

デザイナーたちはこれに踊らされ、犬用のビスケットやデザイナー・ブランドのコーヒー、ダイヤモンド、洗剤、ヘアージェル、煙草、クレジットカード、スニーカー、痩身クリーム、ライト・ビール、RV車などの販売促進のために、自らの技術と想像力を使ってきた。コマーシャルの仕事をこなしていれば食いはぐれることはなかったが、今や多くのグラフィック・デザイナーたちが、ほぼすべての時間をコマーシャル制作に注ぎ込むまでに成り下がってしまった。それにつれて、人々はデザインというものを、コマーシャルとしてしか感じなくなった。デザイナーたちのプロとしての時間とエネルギーが、本来生活に必要とされていないものの需要を生み出すために、消耗されているのである。

私たちはこんなデザインのあり方に平気でいることはできなくなってきた。広告やマーケティング、新ブランド開発に主に取り組んでいるデザイナーは、消費者の話し方、考え方、感じ方、反応の仕方や関係の持ち方そのものまでがコマーシャル・メッセージによって変えられていくような、そんな精神的環境を作り出し、積極的に支持していることになる。すなわち私たちは、人々の対話を減らし、蝕んでいくように誘導しているに他ならない。

私たちの問題解決の力を活かす、もっと有益な活動が少なからずある。環境、社会、文化における未だかつてない危機的状況に、今こそ、私たちは注意を向けなければならない。文化的対立を調和し、社会的キャンペーン活動、書籍や雑誌の出版、展示会、教材やテレビ番組、映画、チャリティー活動など、情報の加工が求められるさまざまなプロジェクトに、私たちの専門的知識を活かし協力することが必要とされている。

私たちは、従来の価値観を見直し、より有益で持続可能かつ民主的なコミュニケーションのあり方を志向し、モノの生産から脱却して、新しい意義づけを模索し創造していくことを目指そうと提案する。人々が互いの考えをぶつけ合う機会がだんだん減ってきている。もっと機会を増やしていかねばならない。消費主義はあまりに肥大しすぎている。これに対抗する新たな視点を、視角表現やデザインを活用し、提示していかなくてはならない。

1964年に、22名のビジュアル・コミュニケーターたちが、自分たちの才能をもっと意味あることに使おうという声明を出した。商業主義のグローバル化が爆発的に広がる中、このメッセージの緊急性は高まっている。私たちは、この声明が実現しないままさらに数十年が過ぎ去ることを許さないために、ここに新たに発表するものである。

(以下署名)


覚え書き
First Things First は1964年にケン・ガーランドをはじめとする22名の署名により発表されました。時をへて1999年秋、同時代的に書き換えられたものが「ADBUSTERS」をはじめとする7誌に掲載されました。これが、First Things First 2000 です。掲載時の筆頭署名者はジョナサン・バーンブルック。以下、ティボー・カルマンやエリック・スピーカーマンら33名が署名しています。また、First Things First 2000 はウェブで公開されており、賛同する人はだれでも署名することができます。

邦訳について
原文は Adbusters: First Things First で読むことができます。この邦訳は Global Village 発行の「People Tree」2001春夏号に掲載されたものを転載しています。また、博報堂発行「広告」2001年3月号には1964年の宣言と共に別の邦訳が掲載されています。


新しい世界のためのデザイナーのための情報源

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Sun, 28 Sep 2008

ほんまつ



気流舎図案室でバイトを始めてからというもの
どうにも忙しい。このブログも含めていろいろなものが
放ったらかしになってしまってよろしくない。

バイト仕事で忙しいとは本末転倒だ!
と思うのだが、はて、転倒するほどの
本末など我が人生にあったのかとも思う。

なにをやったっていいではないか。
まぁ適当にのんびりいこう。

…と思えればいいのだが
忙しいといかんせんそんなふうに
思える余裕もなく…。ぐるぐる。


#「本末転倒」は英語で
「fail to put first things first」とか言うらしい。
そういえば「Fisrst Things First 2000」に影響されて
会社を辞めたのだった。fail はしたくないな。

#画像は最近やった『オルタ』最新号「特集1995」
『オルタ』はいつの間にかすごい雑誌になってます。
図書新聞毎日新聞[本]のメルマガ
あまり売っていないのでご購入は気流舎でどーぞ。

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