ちかごろの気流舎




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Fri, 30 Dec 2005

Celebration of Life



祝祭としての生。
すべては必然の流れなのだと思う。

生は祝祭としてあるのだと思う。
祝祭としてしかないのだと思う。

たとえつらいことがあったとしても
たとえ悲惨な現実があったとしても
世界は調和を基底としていると思う。
ぼくはそう信じている。

今年一年、
いろいろなことがあった。

すべては必然の流れなのだと思う。
いまはそう思えなくとも
いずれ気づけるときがくるだろう。

すべてのひとと自然に感謝をしたい。
ありがとう。ぼくはあなたのおかげで
生きています。

大きな流れを感じ取るだけの
研ぎ澄まされた感性と、
その流れに身をまかすだけの
勇気を持ちたいと思う。

ありがとう。
来年もみなさまにとって
輝ける年となりますように。

美と調和のなかをともに
歩んでいけますように。

心からそう祈っています。

Love, Peace, and Smile !

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Thu, 29 Dec 2005

線が産まれる

建築家のM山さんと三度目の打ち合わせ。
あとから入れてほしいと頼んだ冷凍庫が入らない。
せまいカウンター内はすでに飲食店営業許可
のための設備でいっぱい。パズルみたい。

あまり美しくはない解決法を
いくつか検討したあとに、
「…じゃあ、こうしちゃいましょうか」と
M山さんのペンがぐにょーっとのびて
客席のローテーブルとカウンターが
くっついた新しい線が出現。
ドアの位置まで変えてしまう、
もはや別案。

これだからものづくりはおもしろい!
冷凍庫の位置という現実的な問題が、
まったく新しい案を産み出す。
数秒前にはどこにも存在しなかった
線が産まれ出るその瞬間の不思議。

担当してくれている若手スタッフのHくんは
古本カフェというお店自体を気に入ってくれて、
「図面引いてて楽しいですよ」
なんて言ってくれる。
ありがとう。

そう、それが大切。
楽しんでつくらないと
意味ないもんね。

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Wed, 28 Dec 2005

花を贈る



花を贈るのが好きです。
最近だけでも
友だちの個展、知人の結婚式、
お見舞い、祖母の誕生日 etc.
ことあるごとに贈ってます。

花って誰でももらってうれしいし、
その場の雰囲気まで変えてしまうのがいい。
はなやかな空気感まで含めて贈っているようで
こちらもうれしい。

花がほかの贈り物と決定的にちがうのは、
それがまぎれもない生命だということで、
しかも花はその植物の生殖器であって、
生命をつぐために咲く花を
伐って束ねて祝祭とする。

生殖器はもはや意味をなさず、
植物は死を宣告されている。
エロティックな刹那さと残酷さの
裏返しとしての美しさ。

ぼくたちは、死と引き換えに
生の歓びと感動を贈る。

--
よくお願いするのが
野の花 司(銀座)と
小路苑(神楽坂)
どちらのお店も野の花を中心にした
すてきなアレンジメントを
つくってくれます。オススメ。

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Mon, 26 Dec 2005

そこが好き

女の子が無造作に
マフラーをきゅっと巻いて

髪の上から巻いちゃってるから
首のうしろのところで髪の毛が

ぷくっとふわっと
ふくらんじゃって

そこが好き。

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復活の陽よ

22日の朝、
物件の前に行こうと思った。
冬至の太陽がどこから昇るかを
確かめるために。

でも調べてみたら
方位は118.6度。
行ってみるまでもなく
物件に陽は当たらない角度だった。

もし陽が当たるのなら、
冬至の日にだけ
その低く射し込む太陽の陽を
店の奥深くまで導く
小さな窓をつくれたらいいな、
なんて思ってた。

人類が生と死の境い目として、
とくに生への復活の光として、
崇めてきた冬至の陽を
迎え入れたかった。

たった4坪のテナント物件だけれど、
ひとの営みの空間をつくる以上、
大地や太陽とつながっていたいと
ちょっと思ったのだ。

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Thu, 22 Dec 2005

やりすぎサンタさん

朝起きたら受信メールが300通!!
マンガみたいに飲んでた珈琲ぶはッ!

いつもメールの少ないぼくに
サンタさんからの贈り物かしらん。

どうやらどこかのスパマが
info@kiryuusha.com
を From: と Reply-To: に偽造して
大量スパミングしたみたい。オイ。
で、世界中の MAILER-DAEMON くんから
ご丁寧にも User unknown のごあいさつ。

エラーだけでこの量だから実際には
数万通とか出して届いちゃってるんじゃないかな。
いやーん。開店前に宣伝し過ぎ、
kiryuusha.com。

しかも華麗に世界デビュー。
あの…、ぼくじゃないですから。
Viagra とか売ってませんから。

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Wed, 21 Dec 2005

あんなの。

あたし、あーゆうのキライだから。
一度だけ読んだけどなんか嫌だった。
だってきもちわるいよ。
だれに向かってなに書いてるの?
あたし、読まないからね、
あんなの。

ってこのブログを教えてあげた
女の子に言われてしまった。
ブログってもう結構市民権を得て
自己紹介にも使われたりしてると
思っていたから、かるーくショック。

でも意外に自分でも共感していて、
なんとなく彼女のそんな気持ちもわかるから
そーだよねえ…
って思って反論はしなかった。

だれに向かって
なに書いてるんだろう? 俺。

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Tue, 20 Dec 2005

場所は下北沢

物件はまだ決まっていませんが、
場所は下北沢がいいかなと思ってます。
ぼくのなかではもう決定。

当初は西荻窪なんかも探していたんだけど、
やっぱり若い人たちに多くきてほしいなと。

かといって、若者=中目黒
などというオシャレな図式が
ぼくの頭のなかにあるはずもなく、
なにより下北の街が大好きなので。
あんな街、ほかにちょっとないよね。

--
その下北沢はじつはいま、
再開発計画で大変なことになっています。
とりあえずリンクのみですが、
シモキタ好きな人はぜひ。
Save the 下北沢
下北沢フォーラム
下北沢再開発を考えるページ
サステイナブル☆下北沢
S.O.S
下北沢と出会う雑誌『Misatikoh ミスアティコ』

気流舎を読んでくれている人なら、
もう少し世界的な流れの文化=政治運動として
とらえてもいいかもしれない。
Reclaim the Streets!
道路をとり返せ
Car Busters

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Sun, 18 Dec 2005

歩いて蝶を探す



ジャスミン茶が好きでよく飲んでいます。
いつも買っているのが蝴蝶碑の青い缶。
蝶の飛ぶパッケージがきれい。
青缶と黄色缶があって、
青いほうが香りもお値段も
ちょこっと高め。

以前住んでいた街では
近くのお店で買えたのに、
いま住んでいる街では見当たらない。

そんなにめずらしい商品でもないので
電車に乗って買いに行けば
手に入るのはわかっているけれど、
普段飲むお茶くらいは近所で買いたい。

そう思って、いつもこころのすみで
歩きながら蝶を探してみてる。
なくなる前に見つけられるかな。

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Thu, 15 Dec 2005

クリスマスの青い炎



青白いイルミネーションが街を飾っている。
ちょっと冷たい感じもするけれど
凛とした冬の雰囲気もあって好き。

この光景ってすごいかも。
だってさ、青色発光ダイオード
発明されたのは1993年のこと。

ぼくたちはいま歴史上はじめて
青白いイルミネーションにつつまれた
クリスマスを体験しているんだ。

…なーんて
女の子にやさしくささやいたりすると
いいのかしらん? 相手いないけどさ。
どうも去年のサンタさんはぼくに
素直さをくれるのを忘れたみたい。

ほんとはね、
ダイオードがどうのなんて関係ない。
なんでもない毎日がいつもいつもはじめての日。
そうやって一回しかないはじめての日
つづいてつづいて一生ができあがってゆくんだ。

ディケンズ『クリスマス・キャロル

プディングのおでましだ。…
そう、ほんの少しのブランデーで火がつき、
クリスマスのひいらぎが一番上にかざられている…

ブランデーの青い炎がゆらめく。
ゆらめきのなかで妖精たちが舞う。
いつもの、はじめての、クリスマス。

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Wed, 14 Dec 2005

店舗設計中



建築家のM山さんに店舗の設計をお願いしました。
マナーとしてここに書くのは契約が済んでからに
しようと思っていたのですが、ケンチクの契約って
いつ発生するのかよくわからない。しかも
その間に結構話が進んでいってしまってるので
書いちゃえ。いちおうイニシャルで。

M山さんの建築はとっても暖かくて
以前からお願いしたいと思っておりました。
連絡してみるとこころよく(?)
引き受けていただけることに。
といってもお金がないのはもう明らかなので
はじめから総額でかけられる金額を提示して
そのなかでできることをお願いしています。

いまのところ、高い天井を利用して
ロフトを造る案が進行中。いい感じ!
工務店に施工を頼むお金は
ないだろうということで、

設計:M山建築設計事務所
施工:ぼく

ということも決定…。
みんな助けてぇ。

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Mon, 12 Dec 2005

さよなら、MANIAC LOVE。

MANIAC LOVE 1993 - 2005

マニアックラブは12月3日をもちまして
閉店致します。

終わっちゃうんだ…。
そんなに頻繁に通っていたわけではないし
もう行かなくなって久しいけれど、
MANIAC LOVE はぼくのなかでも
特別な空間のひとつでした。

音楽の本当の楽しさを
教えてくれた箱。そして、
そのクラブ文化自体を
創り続けてきてくれた箱。

開店当初は住所を公開していなくて、
ほんとうに音楽好きな人たちだけが
集まっているという昂奮があった。

FINAL にはたぶん行かないと思う。
そんなふうに大人になってしまった
自分の12年間と重ねてしまう。

ありがとう。MANIAC LOVE。
あの階段をおりてゆくときの胸の高鳴りは
いつまでも忘れないよ。

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どう? 最近。

友だちから電話がかかってきた。
「いや、別に用はないんだけどさ。どう? 最近。」
近況を報告し合って、また会う約束をして。
ただそれだけだったけど、うれしかった。
何かをもらった気がした。

どう? 最近。
その一言で固まりかけていた
世界が動き出す。

自分からも他の友だちにかけてみた
「どう? 最近。いや、別に用はないんだけどさ…」
その日にすぐ会うことになった。
楽しかった。

ちょっとした勇気で
贈与の霊は動き出すのだ。

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