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Sat, 31 Jan 2004

【NOGROOVE】非暴力直接ダンス【=DEATH】

ANARCHY PEACE FREE!!DUMB
2004/01/24(Sat) 15:00 START
from Shibuya Miyashita Park
DJ: various

ヨーロッパやアメリカのデモでは、レイヴ文化やリクレイム・ザ・ストリートなどの影響もあり、サウンドシステムが入ることでデモがそのままストリートパーティに発展するのは、いわば日常的な光景となりつつあるが、日本でこれほどはっきりと政治運動にサウンドシステムが登場したのは初めてだろう。サウンドシステムは、しばしば生真面目になりすぎ、ユーモアを失いがちな政治的デモを、ある種の快楽の場へと変容させる重要な装置でもあった。(中略)ストリートでのデモやパーティを経験した世代は、もはやそれ以前の「政治」のあり方には戻れなくなっている。(毛利嘉孝)

【UNREAD】毛利嘉孝文化=政治」月曜社【=DEATH】

反グローバリズム運動や反戦運動に見られる、ストリート占拠、カーニバル、パフォーマンス、サウンドデモなどの八〇年代以降の「新しい社会運動」の波を、「新しい文化=政治運動」としてとらえ直し、その可能性を実践的視点から考察する。
「新しい文化=政治運動」のほとんどは、空間をめぐる運動である。このことが「新しい文化=政治運動」に独特の切迫した「現在」という時間の感覚を与えている。重要なのは、まさに私たちが身体とともに投げ込まれている「現在」をどのように変容させるのか、私たち自身で考えることなのだ。それは、もうひとつの、ありえたかもしれない「現在」をラディカルに想像することでもある。

取り上げられているのは、反グローバリズム運動、ACT UP!、リクレイム・ザ・ストリート、クリティカル・マス、ダメ連、殺すな、サウンドデモ など。今、世界同時多発的に起こっている新しい「文化=政治運動」はある感覚を共有している。中心がないこと、フラットであること、両義的であること、空間的・身体的であること、したがって「今ここ」を重視すること、非暴力直接行動を戦略として用いること、などなど。これらの現象は突然出現したかのように見えるが、歴史的な必然があることを本書は明らかにしている。なにしろ現在進行形なので、カルチュラル・スタディーズの視点による各現象の紹介が主だが、そのライウ゛感はたまらない。もとより著者の目的は深長な論考よりも、これから描かれる(それは読者によって、DiYでだ)歴史のためのヒント集として本書を使ってもらうことにある。本を閉じた後にはもう、腰を振らずにはいられないだろう。

文化=政治運動リンク集
(主に巻末に掲載されているもの。他にもいくらでもあります。担い手が多様なので対象も多様。自分の興味の範囲で追えばいいと思う。もし自分の関心ごとの分野で先例がなければ、君の番だってこと。)
ACT UPAdbustersCulture Jammers jpSubvertise.orgアムネスティ・ジャパンATTAC Japanwww.critical-mass.orgCritical Mass Bicycle Ridesクリティカルマス読本Reclaim the Streets!道路を取り返せCritical Art EnsembelCult of Dead Cowダメ連グリーンピース・ジャパンインディメディア・ジャパン途上国の責務と貧困ネットワーク殺すなMongrelMSTNO LOGORE/MAPStop the War CoalitionASCDefend Our Partygraffiti is not a crime!EZLNZapatistas In CyberspaceZnetWORLD PEACE NOW桃色ゲリラ

文化=政治運動関連書籍
(日本語で読めるもの。いくつかの重要な文献は訳されていない。詳しくは「文化=政治」参照)
ナオミ・クライン「ブランドなんか、いらない」はまの出版
ハキム・ベイ「T・A・Z 一時的自律ゾーン」インパクト出版会
アンドレ・ゴルツ「エコロジスト宣言」緑風出版
サパティスタ民族解放軍「もう、たくさんだ!」現代企画室
山本純一「インターネットを武器にしたゲリラ」慶応義塾大学出版会
ATTAC編「反グローバリゼーション民衆運動」つげ書房新社
スーザン・ジョージ「WTO徹底批判」作品社
ヘンリー・D・ソロー「市民の反抗」岩波文庫
マーティン・L・キング「黒人はなぜ持てないか」みすず書房
マハトマ・ガンディ「わたしの非暴力」みすずライブラリー
ジャック・セムラン「娘と話す 非暴力ってなに? 」現代企画室
野田 ほか編「NO!! WAR」河出書房新社
椹木野衣「今日の反戦運動」『美術手帳」2003年6月号
小田マサノリほか「ぼくらの住むこの世界ではデモに出る理由があり犬は吠えるがデモは進む」『情況』2003年10月号
野田 ほか「ダンス・トゥ・デモンストレーション」『現代思想』2006年6月号
「特集ストリート・カルチャー」『現代思想』1997年5月号
「特集レヴォリューション・ポップ」『STUDIO VOICE』2001年7月号
だめ連編「だめ連宣言」作品社
上野、毛利「実践カルチュラル・スタディーズ」筑摩新書
鶴見 済「檻のなかのダンス」太田出版

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