ちかごろの気流舎




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Sun, 30 Nov 2003

ぐるぐるフリッパー

きっかけは一枚の写真。
和歌山県太地町でイルカの追い込み漁を監視していた環境保護団体 See Shepherd が公開したもの。彼らは捕鯨用の網を切断したとして、18日に逮捕されている。かなりショッキングな写真で、各地で抗議行動も引き起こした写真だ。ところがこの写真に真贋論争があって Metafilter で興味深い議論が展開されている。話は真贋にとどまらず、広告や政治というプロパガンダにおけるイメージの利用にまで及んでいて結構深い。フォトショップでいじったかどうかよりも、そもそも「本物」って何さ、みたいなことになってる。(ちなみに、毎日フォトショップで合成だの色変換だのしている僕には、加工はしていないように見える。たしかに赤の彩度が高すぎるけれども、さほど意図的には思えない。ビデオも参照。)

んで、
クジラ肉(含むイルカ肉。水産資源の分類としてはイルカ肉もクジラ肉とされる)を食べる習慣のない僕としては、捕鯨問題にもあまり接点がなかったのですがー、なんとなく気にはなっていたのでこの際ちょこっと調べてみたところ…、なんだか大変なことになってる。

捕鯨問題をめぐる問題
またしても「ことば」だ。捕鯨問題を扱っているサイトはほとんど「アピール」に埋め尽くされていて、「議論」が見当たらない。見れば一目で賛成派か反対派かが分かってしまう。たとえば、日本捕鯨協会のトップページには、

IWC条約を愚弄する輩

なんてタイトルの論文が載ってたりする。もう、子どものけんか状態。語法の根は深い。IWC下関会議推進協議会が反捕鯨団体へ出した公開質問状はこんな調子だ。

それぞれの設問に賛否の立場を明確にした上で、根拠となる理由を付して、具体的に文書にてご返答をお願い致します。

公開質問状は一見、話し合いの姿勢のようにみえるけれども、「賛否の立場を明確にした上で」交わされる議論に発展はないだろう。なぜなら、話す前から「賛否の立場」は明確になってしまっているからだ。ふつー、それは話し合いとは言わない。実際、質問状の応酬は虚しくズレまくってゆく。

…こんな状態がもう何年も続いているらしい。
大丈夫ですか? 深呼吸した方がいいよ。

もうそろそろ、解決に向かう新たな一歩が踏み出されるべきです。
アタマをリセットして冷静に話そう

という「クジラの保護に関する方針と見解」をWWFジャパンが出してる。異様ともいえる状況のなか、とてもまっとうな意見だと思う。でもこれすらも誤解に基づく報道で今はHPからは削除されていたりする。

はぁ。(深呼吸)
川端裕人の本は適度な距離感があって好感がもてる。こういう人に出会うと安心する。クジラをめぐってぐるぐるしたい人はぜひ。
川端裕人「イルカとぼくらの微妙な関係」時事通信社
川端裕人「クジラを捕って、考えた」PARCO出版

イルカ&クジラ・アクションネットワークmovie)/グリーンピース・ジャパンWWFジャパン国際動物福祉基金クジラ保護連絡協議会IWC水産庁捕鯨班日本捕鯨協会日本小型捕鯨協会鯨ポータル日本鯨類研究所

via. Weekly Teinou 蜂 Woman
あー、趣旨に反してマジメに書いてしまった…。スマン。バカで生きたい。

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本日オープン

マックファン待望のアップルストア銀座ですがー。実は会社から歩いてすぐのところにあります。危険過ぎやしませんか? なるべく近付かないようにしたいと思います。見て見ぬふり。そしてその陰に隠れて全く話題にならないオープンがもうひとつ。気流舎がひそかにあこがれるJR西荻窪駅が新装オープン! ショッピングモールも誕生。でも別にうれしくない。おしゃれにしなくていいです、西荻は。中央線なんだから。

三善里沙子「中央線なヒト—沿線文化人類学」小学館文庫
三善里沙子「中央線の呪い」扶桑社文庫

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Fri, 28 Nov 2003

買わずに暮らす方法

29日は Buy Nothing Day なわけですが、代々木公園ではアースガーデンがあるんですね。うーむ悩むなあ。でもこんな消費ならいい気がする。ま、こうやって悩むことですでに Buy Nothing Day の意義があるわけで。あ、出店すればいいのか。

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Wed, 26 Nov 2003

彼らのおかげ。

会社のマックで動かしている SETI@home がようやく 250units を達成しました。3年以上かかってます。さすがに飽きもせず演算を眺め続けることはなくなりましたが、意義の見いだせない会議や理不尽な赤字を直しているときでさえ、ひそかに地球外知的生命体を探しているかと思うと、少しは虚しさもまぎれるというものです。偉大なプロジェクトに参加しているというささやかな誇りすら持てます。んが、2500以上の気になるガウシアンが見つかっているにもかかわらず、見つけてしまった人リストに僕の名前はないので、どうもたいした貢献はしていないようです。とほ。

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Mon, 24 Nov 2003

対抗文化ってナニさ。

about :: 気流舎が対象にする範囲について
を書いときました。「対抗文化専門」なんて銘打っていることへの言い訳。なんか字多すぎだね。気流舎は60年代カウンターカルチャーへの懐古的専門店*ではありません*よ。そこんとこヨロシク。
あんまり寒いのでストーブ出しました。

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日食見忘れた。

いや、正直に書きましょう。ただ起きれなかっただけです。そういや獅子座流星群も当初は八ヶ岳あたりまで見に行ってしまおうかと思ってましたが、結局家で熟睡。ダメです。んで、次は12月4日に見れるらしい。しかもオーストラリアってことはきっとパーティがあるだろうと探してみたけど皆無。モロッコでデカめのイベントがあるみたいだけど、これは日食とは関係ないよね。おかしいなあ。
てか、2002年だって! <12月4日。
去年は Outback Eclipse Festival があったのでした。CDも出てます。日食イベントはいつか行ってみたい。次は2006年3月29日。その時僕はどこにいるのだろうかと思う。

LIVE! ECLIPSE 2003
LIVE! UNIVERSE
これから起きる日食・月食
spheres2004

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Sat, 22 Nov 2003

アヒルでお金。

バカ正直にお金のことばかり考えていると、どうも気が滅入ってきてしまう。ホントはもっと簡単に考えたいのに。たとえばこんな感じ↓

GAME - Derby Duck
アヒルちゃんを川に流してダックレースを開催。収益金を慈善事業の資金にあてる。ダックレースはパッケージになっていて、資金が必要な組織が申込めばどこにでも出張開催してくれる。毎年数百万ドルを稼ぎ出している。

どうだい、このバカさ加減は! パンツとか売ってるし。みんなが楽しんで、必要なところにお金が集まる仕組み。同じバカなら楽しい方がダンゼンいいよね。

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ネフのおしゃぶり。

いとこに子どもが産まれた。週末に会いにいくのでお祝いを買う。広尾のニキティキでおしゃぶりを選ぶ。今年の新作「ケルバ」と、「リングリィリング」で悩む。店員のお姉さんと「子どもになってみないとわからないよね」っていいながら笑う。輪の方が完結しているように思えて「リングリィ」に決める。なんとなく思い立って麻布十番まで歩く。道は知らない。東京は坂が多い。

Naef Spiele AG

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Fri, 21 Nov 2003

そもそも、そもそも。

そもそもお金っていくら必要なんだろう。
わからない。まだ必要経費の試算すらできない段階なので、よくわからない。国民生活金融公庫総合研究所の平均* によれば1,235万円。うへえ、タカ。でもそのうち自己資金の平均は29.2%。つまり、約360万円あれば「平均的な」お店はできるようだ。お、これならなんとかなりそうな気がしないでもないかも。

そもそもお金借りるのってどーなのさ。
ふつー、自己資金の割合は高い方が健全な経営だとされる。そりゃそうだ。でもね、こんな考え方もある。100%自己資金だと責任がうまれない。人さまのお金を借りて助けられながらやっていく方がうまくいく。出資して経営に参加してもらう人が多い方がコミュニティビジネスとしては大切なんじゃないか。なるほどねぇ。地域の人たちや、主旨に賛同してくれた人たちに参加してもらうのは、気流舎の目指すお店のかたちにも近い。とりあえず、お金を借りる=不健全なんて単純には考えないようにしようと思う。

* 2002年度「新規開業実態調査」不動産を購入しなかった企業の平均開業資金
国民生活金融公庫新規開業相談コーナーはためになります。「新規開業の手引き」と「起業すぴりっと」なんて必読。読んどけ >俺。

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Thu, 20 Nov 2003

ないならないなりに。

いうまでもなく気流舎には開店資金がありません。とりあえず300万円は貯めようと思ってますが、とても足りないでしょう。どうにかファンドレイジングしなければいけないわけですが…。普通の金融機関を利用するのは、既存の通貨システムに依拠してしまうようで、どうも気がすすみません。どうせ貸してはくれないだろうしね。オルタナティブな古本屋を目指す気流舎としては、資金集めもやっぱりオルタナティブにいきたいわけで。そこでいま考えているのが、

・市民バンク/未来バンクを利用
・債券を発行。利子は古本
・ブッククラブ形式にする
・地域通貨を利用

とか。それぞれここで検討していきたいと思います。

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Wed, 19 Nov 2003

角を曲がるとブーゲンビリア

朝日新聞 11月19日夕刊

コラム「こころの風景」9月8、9、10日付の見田宗介さんによる原題は「角を曲がるとブーゲンビリア」「湖」「奇跡の風景」です。見田さんは引用・転載の際は原題の使用を望まれています。

だって。掲載時の題はそれぞれ、「ブーゲンビリア」「自分の中にある湖」「見えるという奇跡」。うーん、こだわりますねえ。ファンにはたまらない、実に見田さんらしい訂正記事。担当者が勝手につけてしまったとかかしら。

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旅をする。野菜をつくる。

WWOOF(ウーフ)

Willing Workers On Organic Farmsの略。
農薬や化学肥料を使わずに作物を育てる農場で1日6時間働くかわりに、農場側は食事と宿泊場所を無償で提供するという、世界共通のしくみ。お金のやりとりのない、シンプルな旅のかたち。…「農」に思いを寄せる人なら誰もが、その思いの程度に応じて無理なく行動に移すことができる開かれた機会、それがWWOOFだ。

やばいなぁ。そんなに僕を誘わないでください。

泥だらけのスローライフ」実業之日本社

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Tue, 18 Nov 2003

本を交わす

一人ではりきってるわりにはあまり反応のないブッククロッシングですがー。なんとスイスからメールが来ました。「日本語を学んでいるんだけど、こっちには日本語の子どもの本なんてないから本を交換しませんか?」ってうれしい誘いです。早速ナルニア国で本探し。僕が選んだのは…

安野光雅、大岡信、谷川俊太郎、松居直「にほんご」福音館書店
安野光雅「あいうえおの本」福音館書店

の二冊。せっかく異国で日本語に興味を持ってくれたのだからと、けっこう本気でセレクト。期せずしてどちらも安野光雅 & 福音館書店でした。「にほんご」は、

子どもたちにとって、いま考えうるもっとも理想的な国語教科書を、自由な立場で考えてみようとした模索の中から、日本語の根幹的な問題を楽しく、鮮やかに具体化した言葉の本がうまれました。
いわば開かれたひとつの提案…言語を知識としてというよりも、自分と他人との間の関係をつくる行動のひとつとして、まずとらえています。

という編者の志向が高く結実した書。あらためてちゃんと読んでみたけど、ため息が出るほど感心。挿絵や造本も含めて書物としてもとてもきれい。「あいうえおの本」は「日本の伝統的な形と、ことばとを結びつけた」たのしいひらがなの本。外国人は喜ぶんじゃないかな。

→ どちらもすごーく喜んでくれました。学校に持っていったら先生も驚いてたよ、っていうメールが来た。やったね! ちなみに僕はスイスの自然が写った写真集をもらいました。やるじゃん、ブッククロッシング。

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Mon, 17 Nov 2003

曲線の週末

自転車に乗って「ガウディ かたちの探求東京都現代美術館へ。鳥肌が立った。どうも僕はガウディと彼の建築のことをひどく誤解していたようだ。展覧会はガウディの生涯とともに

その一見複雑で難解、そして装飾的に思えるかたちのうちに、実は、素材を生かし現実的に機能する、幾何学的な構造が介在していたこと

を解き明かしている。「この世界には一本たりとも垂直な柱はない」という言葉を僕は「だから自由曲線の方がより自然で創造的なんだ」と勝手に読み替えて、ガウディを現代建築以前の「アーティスト」に分類していた。違った。大間違いだ。サグラダ・ファミリアは尖塔から柱の結束部まで細部にわたって幾何学的に構成されていた。彼が信じていたのはフリーハンドではなく重力だ。モダニストが信奉した直線は、曲線に内包されている極限であることを考えれば、ガウディはまさに現代建築の先駆者だ。しかも、突き抜けている。原点でありながら、もうその向こう側に達している。グロピウスがデッサウの校舎を「ようやく」作ったのは、まさにガウディが亡くなった年だった。

SEACEX
gaudi 2002
La Sagrada Familia
ガウディ・ファン倶楽部

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Sat, 15 Nov 2003

禅タクロースがやってくる

Buy Nothig Day」が今年もやってきますよ。過剰消費にささやかな異議を表明する世界的なキャンペーン。日本では11月29日の土曜日に決定。

「Buy Nothing day」は特に決められた方法で行なわなければいけない といったものではありません。問題に対して黙り込むことなく、議論して行こう といったアイデアがそこあるだけです。人々の意識を変えることができる、希望の光の種は私達の日頃の行いの中に眠っています。日常生活の習慣において、消費に対して考える姿勢のようなものがあなたの中に生まれてくれば、それで OK なわけです。

いい言葉だ。ちなみに僕はお金もナッシングなので、気づいたら無買日だったということがままあります。

Buy Nothig Day Japan
Culture Jammers jp
ADBUSTERS

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指紋認証システムがやってきた

会社のドアに指紋認証システムが導入されました。社員への事前説明は一切なし。通達の紙だけ。それはないんじゃないの? とりあえず、民主的な手続きとオープンな姿勢を求める反対意見をメール。会社のプライバシー方針がはっきりするまで指紋の登録はしないつもり。さて、どうなることやら。

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Sun, 09 Nov 2003

屋上を借りるってのはどうかしら。

ほら、ショーケンとか濱マイクとかさ。かっこいいじゃん、あれ。音も出せるし。ペントハウスの外にはビオトープ作ってベンチ置いたりしてさ。気持ちよさそう。屋上緑化するからって言って貸してくれないかなあ。でも古本屋さんが路面にないのはつらいのかな。建築基準法とかも気になるね。

すべての屋上にのぼれ!

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}{ アイヌ語の世界 }{

知里幸恵「アイヌ神謡集」岩波文庫
この薄っぺらな文庫から溢れ出る豊穣な世界にくらくらしながら、アイヌ語を学んでみたいと思いました。アイヌはたくさんの神々とともに暮らしていたようです。

アイヌにおいては、獣鳥虫魚介草木日月星辰みな神である。—というよりも、神々が我々人間の目にふれる時に限り、かりにあのような姿をとって現われる、という考え方である。—知里真志保

そしてそれは、神を扱うたくさんのことばと暮らしていたことと同義です。

hayokpe 胄
鳥でもけものでも山にいる時は、人間の目には見えないが、各々に人間の様な家があって、みんな人間と同じ姿で暮していて、人間の村へ出て来る時は胄を着けて出て来るのだと云います。そして、鳥やけものの屍体は胄で本体は目には見えないけれども、屍体の耳と耳の間にいるのだと云います。

神を身近に感じて暮らすということは、本当ならそのことすら意識せずに、普段使うことばにまで浸透して生活を規定している状態をさすのでしょう。ことばが世界で世界はことばなのだとしたら、アイヌ語を学ぶことは今とは違うもうひとつの世界を認識する方法を手に入れることになるはずです。
…って思って探してみたけどアイヌ語を学ぶのは結構難しいかも。早大語研が確実か。とりあえずアイヌ文化交流センター行ってテキストもらってみよ。
イランカラプテー!

アイヌ語ラジオ講座
早稲田大学言語教育研究所
アイヌ語学習者のためのアイヌ語基本文献・音声資料リスト
アイヌ文化振興・研究推進機構

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Tue, 04 Nov 2003

ウ゛ィウ゛ァ、はらっぱ!

武蔵野はらっぱ祭りに行ってきました。なんかいいなあ、この空間は。地に足の着いた天然パーティ。なんともいえない心地よさ。有志で17年も続いてるなんてすごいね。雨だったけど、中山ラビ&ラビ組は時間間違えて観れなかったけど、そんなこと関係なく堪能。来年は気流舎として出るぞー。ラムチャイ(でもラム品切れでラムなし)を飲みながら駅へ。途中の古本屋ジャンゴで、越智道雄「アメリカ60年代への旅」朝日選書を購入。はらっぱ祭りの帰り道にはふさわしい本。

via 21PORTAL

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Sat, 01 Nov 2003

VISUALOGUE そのいち

なかなかことばにできずにいたのだけど、やっぱり書いておこうかと思う。世界グラフィックデザイン会議に参加して(したんですよ)感じたこと。なかなか興味深いセッションもありました。

「傷つきやすい世界とブランディング」
(アムリック・カルシ、カレン・ブリンコー)
「グローバリゼーション時代に意味あるデザインを問う」
(後藤繁雄、ジョナサン・バーンブルック)
「デザイン・フォー・ザ・ワールド」
(ロバート・ピータース)

などなど。社会にかかわることがデザインの条件である以上、デザインを評価するときにはそのかかわり方も問われるわけで、カップラーメンを売ることがデザインと広告の仕事ではないと思う。問題解決もデザインを成り立たせる重要な要素のひとつだけれども、デザイナーの問題解決能力には「もっと価値のある使い道」(FTF2000)があるはずなのだ。(幸い、世界には解決を待つ問題が山積みだ!)会議全体をとおして感じたことは、これからのデザインの潮流(のひとつ)としてこの見方は広まっているし、広まってほしいとも思う。

というが僕の公式見解。
でもね…
実はもう少し深いところで僕はデザインに失望してしまったのでした。

つづく

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