ちかごろの気流舎
隔週木曜21時 「夜の知恵カフェ」やってます。
これからのイベント
10月31日(金)20時 エクリプス・ナイト!
11月06日(木)20時 夜の知恵カフェ
11月12日(水)20時 論理の限界から
11月14日(金)19時 南陀楼綾繁のトーク十番勝負
・水曜定休でしたが、しばらく月曜日を定休にします。水曜日は営業いたします。
・気流舎のメーリングリストもあります。ご参加ください。
・移動仮設型ブックカフェつくってます。→「さわさわ気流舎(仮)計画」
・気流舎図案室はこちらから。
ぐるぐるフリッパー
きっかけは一枚の写真。
和歌山県太地町でイルカの追い込み漁を監視していた環境保護団体 See Shepherd が公開したもの。彼らは捕鯨用の網を切断したとして、18日に逮捕されている。かなりショッキングな写真で、各地で抗議行動も引き起こした写真だ。ところがこの写真に真贋論争があって Metafilter で興味深い議論が展開されている。話は真贋にとどまらず、広告や政治というプロパガンダにおけるイメージの利用にまで及んでいて結構深い。フォトショップでいじったかどうかよりも、そもそも「本物」って何さ、みたいなことになってる。(ちなみに、毎日フォトショップで合成だの色変換だのしている僕には、加工はしていないように見える。たしかに赤の彩度が高すぎるけれども、さほど意図的には思えない。ビデオも参照。)
んで、
クジラ肉(含むイルカ肉。水産資源の分類としてはイルカ肉もクジラ肉とされる)を食べる習慣のない僕としては、捕鯨問題にもあまり接点がなかったのですがー、なんとなく気にはなっていたのでこの際ちょこっと調べてみたところ…、なんだか大変なことになってる。
捕鯨問題をめぐる問題
またしても「ことば」だ。捕鯨問題を扱っているサイトはほとんど「アピール」に埋め尽くされていて、「議論」が見当たらない。見れば一目で賛成派か反対派かが分かってしまう。たとえば、日本捕鯨協会のトップページには、
IWC条約を愚弄する輩
なんてタイトルの論文が載ってたりする。もう、子どものけんか状態。語法の根は深い。IWC下関会議推進協議会が反捕鯨団体へ出した公開質問状はこんな調子だ。
それぞれの設問に賛否の立場を明確にした上で、根拠となる理由を付して、具体的に文書にてご返答をお願い致します。
公開質問状は一見、話し合いの姿勢のようにみえるけれども、「賛否の立場を明確にした上で」交わされる議論に発展はないだろう。なぜなら、話す前から「賛否の立場」は明確になってしまっているからだ。ふつー、それは話し合いとは言わない。実際、質問状の応酬は虚しくズレまくってゆく。
…こんな状態がもう何年も続いているらしい。
大丈夫ですか? 深呼吸した方がいいよ。
もうそろそろ、解決に向かう新たな一歩が踏み出されるべきです。
アタマをリセットして冷静に話そう
という「クジラの保護に関する方針と見解」をWWFジャパンが出してる。異様ともいえる状況のなか、とてもまっとうな意見だと思う。でもこれすらも誤解に基づく報道で今はHPからは削除されていたりする。
はぁ。(深呼吸)
川端裕人の本は適度な距離感があって好感がもてる。こういう人に出会うと安心する。クジラをめぐってぐるぐるしたい人はぜひ。
川端裕人「イルカとぼくらの微妙な関係」時事通信社
川端裕人「クジラを捕って、考えた」PARCO出版
イルカ&クジラ・アクションネットワーク(movie)/グリーンピース・ジャパン/WWFジャパン/国際動物福祉基金/クジラ保護連絡協議会/IWC/水産庁捕鯨班/日本捕鯨協会/日本小型捕鯨協会/鯨ポータル/日本鯨類研究所
via. Weekly Teinou 蜂 Woman
あー、趣旨に反してマジメに書いてしまった…。スマン。バカで生きたい。
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