Tue, 18 Nov 2003

本を交わす

一人ではりきってるわりにはあまり反応のないブッククロッシングですがー。なんとスイスからメールが来ました。「日本語を学んでいるんだけど、こっちには日本語の子どもの本なんてないから本を交換しませんか?」ってうれしい誘いです。早速ナルニア国で本探し。僕が選んだのは…

安野光雅、大岡信、谷川俊太郎、松居直「にほんご」福音館書店
安野光雅「あいうえおの本」福音館書店

の二冊。せっかく異国で日本語に興味を持ってくれたのだからと、けっこう本気でセレクト。期せずしてどちらも安野光雅 & 福音館書店でした。「にほんご」は、

子どもたちにとって、いま考えうるもっとも理想的な国語教科書を、自由な立場で考えてみようとした模索の中から、日本語の根幹的な問題を楽しく、鮮やかに具体化した言葉の本がうまれました。
いわば開かれたひとつの提案…言語を知識としてというよりも、自分と他人との間の関係をつくる行動のひとつとして、まずとらえています。

という編者の志向が高く結実した書。あらためてちゃんと読んでみたけど、ため息が出るほど感心。挿絵や造本も含めて書物としてもとてもきれい。「あいうえおの本」は「日本の伝統的な形と、ことばとを結びつけた」たのしいひらがなの本。外国人は喜ぶんじゃないかな。

→ どちらもすごーく喜んでくれました。学校に持っていったら先生も驚いてたよ、っていうメールが来た。やったね! ちなみに僕はスイスの自然が写った写真集をもらいました。やるじゃん、ブッククロッシング。

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Thu, 30 Oct 2003

メトロ文庫フリー化計画

ブッククロッシング−世界を図書館化するサービス

駅構内のホットスポットとBOOK—CROSSINGを組み合わせたりすると面白いサービスができるかもしれません。

そうなんだよねえ。うまく使いたいよね。しかーし…
何冊か駅にリリースしたけど、反応なし! 本棚からはすぐになくなってたから、誰かが持っていってどこかにあるのだろうけど、ブック・クロッシングには報告なーし。しょぼーん。唯一あったのがケルアック「路上」河出文庫で、しかしその内容が

I bought this book on the Used Book Store....I payed 250yen for this book. I am afraid that people will dump this book away immediatly when I make this book free. So, this book is going to travel with me from now.
古本屋で250円で買ったよ。誰かに捨てられちゃうとイヤだからこれからは僕が持っとくことにする。

ってなんだよ、もー。あと、駅名のハンコを押されちゃったりもします。ま、めげずに放ち続けますよ。ちなみに営団地下鉄で本棚があるのは

有楽町線/東池袋駅
千代田線/根津駅
丸の内線/中野坂上駅、池袋駅、四谷三丁目駅
東西線/神楽坂駅

らしいけど、どうなの? 駅員さんに聞いたら各駅でやってることなのでまとまった情報はありません、とのこと。上記で確認したのは根津駅と神楽坂駅のみ。情報ぼしゅー。

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Wed, 15 Oct 2003

これから放たれる本たち

パウロ・コエーリョ「アルケミスト」地湧社
カルロス・カスタネダ「呪術師と私」二見書房
真木悠介「時間の比較社会学」岩波現代文庫


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いま、世界へ放たれている本たち

真木悠介「気流の鳴る音」筑摩学芸文庫
見田宗介「現代社会の理論」岩波新書
ラム・ダス「ビー・ヒア・ナウ」平河出版社
岡崎武志「古本でお散歩」筑摩文庫
ヘンリー・ソロー「森の生活」岩波文庫
沢木耕太郎「深夜特急1」新潮文庫
上田紀行「覚醒のネットワーク」カタツムリ社
立花隆「宇宙からの帰還」中央公論新社
レイチェル・カーソン「センス・オブ・ワンダー」新潮社
ジャック・ケルアック「路上」河出文庫
ツイアビ「パパラギ」立風書房
竹内敏晴「ことばが劈かれるとき」筑摩文庫


この項はここのURL(=permalink)で随時更新されます。

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ブッククロッシングって知ってますか

本を放つ話。「この本は捨てられたのではありません」とか書いて友だちにあげたり、ベンチに置いたり、カフェに「忘れて」きたりする。本には固有の番号がつけられていて、手にした人がウェブサイトでその番号を入れると、これまでの旅路がわかるという仕組み。現在位置を報告してまた放つ。本は独りで旅を続ける。どう? わくわくするよね。「この本を盗め」なんてもう言わなくていい。なぜってブック・クロッシングでは本はもう誰のものでもないのだから。

気流舎では何冊もの本を世界にリリースしています。機会があればキャッチして読んでみてください。感想を書いて、そしてまた放って!

ブック・クロッシングのサイト:http://www.bookcrossing.com
気流舎の本棚:http://www.bookcrossing.com/mybookshelf/kiryuusha
スクリーン・ネーム:kiryuusha


本を見つけた/受け取ったけど、どうすればいいの?
まず、本に書いてあるBCID(BookCrossing ID)番号を確認してください。 ありましたか? Search Books のページでそのBCID番号を入力してみましょう。これまでのその本の旅路がわかるはずです。誰がいつ放って、どういう経緯であなたまでたどりついたのか。前の人たちの感想も読めるでしょう。new journal entry をクリックして、無事受け取ったことを報告してください。

読み終わったけど、どうすればいいの?
Journal Entry のページでBCID番号を入力します。その本が出てきたら感想やレイティングを記入しましょう。直接次の人に渡す場合は、ここで「〜に渡します」と書いてください。リリースする場合は世界の人に知らせる必要があります。Journal Entry ではなく、make release notes をクリックして、リリースノートを書いてください。読み終えた本をどうするかは、あなたの自由です。友だちに直接渡してもいいし、カフェに忘れてきても構いません。どんな旅をしたいのか、その本に聞いてみるのもいいでしょう。(今のところ、日本ではブック・クロッシング 自体が知られていないので、長く続けるには直接知人に渡すのが確実かもしれません)
注:ブック・クロッシングでは、ベンチなどに置いて世界に放つことを Release と呼んでいます。直接渡すのは Release ではないので Journal Entry に記入して区別しているようです。

あの本が読みたいぞ
気流舎の本棚の中に読みたい本があったら、その本を探してみましょう。今誰かの手元にあるのなら、private message を使ってその人に連絡をとることができます。郵送してもらったり、手渡してもらったり。直接頼んでみましょう。どこかにリリースされていたら、今すぐキャッチしてください! 急がないとなくなっちゃいますよ!

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