Sun, 30 Jan 2005

近況報告

忙しすぎて間(ま)が空いてしまったので
その間(かん)の近況報告など。

ロケ
正月三日からいろんなところへ。
二週間以上、日の出前から深夜まで休み無し。
それでもやっぱり旅はいいなと。
期待の沖縄はふつーに冬でした。

浅葉克己 × 中沢新一 @ggg
デザインに対する中沢新一の解釈が好きで、
浅葉さんというよりは中沢さんの話を聞きに行った感じ。
「チャームの化身」とか読んでみてくださいよ。
二人ともすごいことやっているのに軽さを忘れず、
そのバランス感覚に感嘆。
次回のバラリンジもさっそく予約。

見田宗介「芸術社会学入門」@朝日カルチャーセンター
前回と重なることも多かったけど新たな洞察も多数。
花と昆虫と人間の関係から、
普遍的な「美」の存在を推測する思考に身震い。
真に創造的なことは「創られながら創ること」
でしか生まれないという指摘に深く同意。
共立女子大の大学院は男も行けるらしい!
本気で悩んでます。

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Mon, 06 Dec 2004

突然の教壇

会社でケータイに電話がかかってきたのがお昼過ぎ。
詳しい経緯は省くけど、いきなりその日の夜の授業で
ゲストスピーカーとして話すことになってしまった。
しかも大学院だ。でもあの、私、単なるリーマンなんですけど。
大学だって中退なんですけど…。いいんですかそんな人で?
よくわからないまま資料をかき集めて某大キャンパスへ。
話したのはデザインのわりと実務的な話で
仕事の進め方とか、どんなことに気をつけるかとか。
ワークショップ形式だったので教壇に立ったわけではないけれど、
普段経験できないことなので、楽しかった。
つたない話を聴いてくれたみなさん、ありがとうございました。
少しはお役に立てたかしらん?

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Wed, 01 Dec 2004

サービスグラント

サービスグラント - NPOとクリエーターの新しい関係

「グラント」とは一般に助成金の意味だが、サービスグラントとは、お金ではなくサービスによる助成を意味する。特にタップルートの特徴は、ITやマーケティングの分野で働く、高いスキルを持つボランティアを何人か集めてチームを作り、チームごとNPOに送り込んで、NPOのホームページやカタログの制作を手伝うことだ。
サンフランシスコのNPO ”助成”内容は高度なスキル

ほう、なかなか面白そうな試みですね。
でもこれってクリエーターは結局ボランティアなのかしらん?
それとも企業から寄付を受けた財団がお金を払うのかな。

高いモチベーションと派生するネットワークは、コミットして本当によかったと思う反面、やはりお金と時間と人手の問題(それはプライオリティ及びプロジェクトのマネジメントの問題に他ならない)を感じている。

そうなんですよねえ…。
僕も経験上、寄付やボランティアなどの善意に頼るシステムは
ちっともサステナブルではないとわかってきました。
実際に手を動かす人たちに対価が支払われて、
それで暮らしていけるお金の流れを作ることの方が重要だなと。
ともあれ、新しい関係の道が開かれることに期待。

Taproot Foundation
Public Media Center
sustena
新しい世界のためのデザイナーのための情報源

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Sat, 23 Oct 2004

愛のあるユニークで豊かなブログ

文字フェチブロガにうれしいニュース。
PCに依存しないフォント表示や縦書きが可能なブログサービス

Webサーバー側から文字情報を配信するプラグイン「GlyphGate」を利用することで、PCに依存しないフォントの表示が可能。

GlyphGate を利用してモリサワの書体が表示できるらしい。
ブログはテキストの復権に功績があるけれど、
それに見合う表示技術がなかった。
しかしなぁ、このラインナップではいまいち惹かれないかも。
Safari でヒラギノの方がきれいだもの。

写研さ〜ん…。
いいかげん文字をデジタルの世界に解放してください。
まさか墓場まで持っていくつもりじゃないよね。
ITバブラも球団なんて買ってないで早く写研を…(以下略)

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Sun, 29 Aug 2004

天朗気清恵風和暢仰観宇宙之大俯察品類之盛

先日買った、柳宗悦『民藝四十年』岩波文庫。
近所の本屋さんでかけてくれた紙のカバーが
なにやら漢字で覆われていたので調べてみたら…。
王羲之(おうぎし)の「蘭亭叙」でした。
書の聖人が酔っぱらって書いた最高傑作。
そうか、これが王羲之か…。

書のさんぽ道 :: 蘭亭叙をみる

蘭亭叙が何よりすぐれている点は、「卒意の書」であったことだと言われています。卒意の書とは、上手く書いて人に見せるという意識がなく、心の感ずるまま自由に書くことです。書いた動機が純粋なだけに、それが見るものを引きつけるのでしょう。

柳宗悦の本にこれほどふさわしいカバーもないですね。
しかも、

この日、空は晴れわたり空気は澄み、春風がのびやかにながれていました。我々は、宇宙の大きさを仰ぎみるとともに、地上すべてのものの生命のすばらしさを思いやりました。

っていいこと書いてあるではないですか。
ちなみに、『カイエ・ソバージュ』を買ったのと同じお店です。
その博雅なセンスに脱帽。

さて、気流舎のブックカバーは
どんなものにしましょうか。

石川九楊『やさしく極める"書聖"王羲之』新潮社
石川九楊 編『書の宇宙』二玄社書店(第6冊:書の古法[王羲之])

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