「さわさわ気流舎(仮)計画」ご興味のある方はお気軽にご参加くださいー。

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下記のサイトで気流舎のイベント日程がチェックできます。
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これからのイベント
毎週火曜日【気流学舎 001】『民主と愛国』読書会
10月22日(月)お休みします。
10月24日(水)営業します。
10月27日(土)【気流学舎 009】映画のポケット vol.2
気流舎のメーリングリストもあります。ご参加ください。
なんだかすごい本を読んでしまいました。
内田 樹「ためらいの倫理学」角川文庫
「私には分からない」というのが、知性の基本的な構えである…螺旋状態にぐるぐる回っているばかりで、どうにもあまりぱっとしないというのが知性のいちばん誠実な様態ではないか
世の中を少しでも住み良くしてくれるのは、「自分は間違っているかも知れない」と考えることのできる知性であって、「私は正しい」ことを論証できる知性ではない。
私たちは知性を計量するとき…その人が自分の知っていることをどれくらい疑っているか、自分の見たものをどれくらい信じていないか、自分の善意に紛れ込んでいる欲望をどれくらい意識化できるか、を基準に判断する。
内田が関心をよせるのはある思想の内容よりもむしろ、その思想が語られるときの語法であり、語り口だ。断定的に正義を主張するものたちの言葉に潜む前提や限界を鮮やかに切り取ってみせる。これは強力な知的ウェポンだ。思わず自らをかえりみて口をつぐんでしまう。しかし相手を打ち負かして沈黙させることが内田の狙いではない。内田は断定したり審問したりする代わりに、ものごとをきっぱり判定できるような「そんな超越的な視座は存在しない」ことを出発点にして「無限にナカ取って」ためらい、逡巡し、ぐるぐるし続ける。それは
無限に「ナカを取っている」限り、私は言葉に窮することはなく、言葉を紡ぐことができる限り、どこかにブレークスルーのチャンスはある
と信じているからだ。単なる優柔不断おやじではないのだ。読み終えたあと、世界が一変して見えるようなそんな本がある。小さくて簡単な本の場合が多いが、本書もそんな本のひとつだ。
考えることだ。なにを? あらゆることを。どんな風に? 「極端」からはかなり離れて。内田さんは、その、考えるためのやり方を教えてくれる。…もしこの本が、もっとずっと前に存在し、そしてそれを読んでいたとしたら、わたしの人生はたぶんいまとはずいぶん違ったものになっただろう。
という高橋源一郎の解説に僕も同意するほかない。
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僕の場合、たいていの朝は遅刻の言い訳を考えることから始まります。そもそも遅刻の概念なんて近代西欧の産物であって…。遅刻をしてはいけないなんて思っている人が遅刻の概念を成立させているのであって…。そもそも過去/現在/未来という時間感覚の共有が前提とされているのであって…。しかしそんなものはなく、ただあるのは「今」と「ここ」のみであって…。あるいは時間なんて単独では考えられず、ただ時空としてしか捉えられないはずで…。こんなことを考えていなければ、きっとあと10分は早く家を出れるはず。でもこの「あと10分早ければ」というところに遅刻の深さとスリルの醍醐味があるわけで。ぐるぐる。
橋本、栗山「遅刻の誕生」三元社
真木悠介「時間の比較社会学」岩波書店
村上陽一郎「時間の科学」岩波書店
ラム・ダス「ビー・ヒア・ナウ」平河出版社
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藤田嗣治画文集「猫の本」講談社
古本屋でしばし立ち読み。ふーん、猫好きだったんだ。少女の眼とおでこにやられる。迷ったけど買わずに帰宅。そしたら柳瀬尚紀が夕刊でこの本について書いてた。本とのこんな出会いやすれ違いはうれしい。
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本を放つ話。「この本は捨てられたのではありません」とか書いて友だちにあげたり、ベンチに置いたり、カフェに「忘れて」きたりする。本には固有の番号がつけられていて、手にした人がウェブサイトでその番号を入れると、これまでの旅路がわかるという仕組み。現在位置を報告してまた放つ。本は独りで旅を続ける。どう? わくわくするよね。「この本を盗め」なんてもう言わなくていい。なぜってブック・クロッシングでは本はもう誰のものでもないのだから。
気流舎では何冊もの本を世界にリリースしています。機会があればキャッチして読んでみてください。感想を書いて、そしてまた放って!
ブック・クロッシングのサイト:http://www.bookcrossing.com
気流舎の本棚:http://www.bookcrossing.com/mybookshelf/kiryuusha
スクリーン・ネーム:kiryuusha
本を見つけた/受け取ったけど、どうすればいいの?
まず、本に書いてあるBCID(BookCrossing ID)番号を確認してください。 ありましたか? Search Books のページでそのBCID番号を入力してみましょう。これまでのその本の旅路がわかるはずです。誰がいつ放って、どういう経緯であなたまでたどりついたのか。前の人たちの感想も読めるでしょう。new journal entry をクリックして、無事受け取ったことを報告してください。
読み終わったけど、どうすればいいの?
Journal Entry のページでBCID番号を入力します。その本が出てきたら感想やレイティングを記入しましょう。直接次の人に渡す場合は、ここで「〜に渡します」と書いてください。リリースする場合は世界の人に知らせる必要があります。Journal Entry ではなく、make release notes をクリックして、リリースノートを書いてください。読み終えた本をどうするかは、あなたの自由です。友だちに直接渡してもいいし、カフェに忘れてきても構いません。どんな旅をしたいのか、その本に聞いてみるのもいいでしょう。(今のところ、日本ではブック・クロッシング 自体が知られていないので、長く続けるには直接知人に渡すのが確実かもしれません)
注:ブック・クロッシングでは、ベンチなどに置いて世界に放つことを Release と呼んでいます。直接渡すのは Release ではないので Journal Entry に記入して区別しているようです。
あの本が読みたいぞ
気流舎の本棚の中に読みたい本があったら、その本を探してみましょう。今誰かの手元にあるのなら、private message を使ってその人に連絡をとることができます。郵送してもらったり、手渡してもらったり。直接頼んでみましょう。どこかにリリースされていたら、今すぐキャッチしてください! 急がないとなくなっちゃいますよ!
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ブッククロッシングの話。
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