「さわさわ気流舎(仮)計画」ご興味のある方はお気軽にご参加くださいー。

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下記のサイトで気流舎のイベント日程がチェックできます。
http://calendar.yahoo.co.jp/kiryuusha_books
これからのイベント
毎週火曜日【気流学舎 001】『民主と愛国』読書会
10月22日(月)お休みします。
10月24日(水)営業します。
10月27日(土)【気流学舎 009】映画のポケット vol.2
気流舎のメーリングリストもあります。ご参加ください。
関西方面へロケ。わけあって京都で時間ができたので、ふいと二時間の小旅行。仲間のオススメで円通寺を選ぶ。借景の枯山水に言葉を失う。時間を忘れる。仕事なんてしてる場合じゃない。400年保たれてきたこの静寂は、僕らの代で終わろうとしている。「具体」回顧展をやっていた兵庫県立美術館はしかし、閉館日。モダニズムはもう僕を魅了しない。ヴァッサーの清掃工場は高速から眺めただけで、あっという間に通り過ぎた。
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反戦、反核、平和のシンボルとして世界中で認知されているピースマークですが、そもそも何なのこの形は、とか思ったので調べてみました。
A history of the CND logo
It was designed in 1958 by Gerald Holtom, a professional designer and artist and a graduate of the Royal College of Arts.(中略)Gerald Holtom explained that the symbol incorporated the semaphore letters N(uclear) and D(isarmament).
諸説あるようですが、1958年にデザイナーの Gerald Holtom がイギリスの Campaign for Nuclear Disarmament(CND)という団体のために作った、というのが正解みたいですね。手旗信号文字の N と D がモチーフ。
A symbol of freedom, it is free for all.
商標を取っていないので誰でも自由に使えるけど、間違った使い方は困る。商用に使うのなら寄付しませんか、って書いてあります。また、彼による最初のスケッチはブラッドフォード大学の Commonweal Collection に収められているそうです。
BARING WITNESS
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自転車に乗って「ガウディ かたちの探求」東京都現代美術館へ。鳥肌が立った。どうも僕はガウディと彼の建築のことをひどく誤解していたようだ。展覧会はガウディの生涯とともに
その一見複雑で難解、そして装飾的に思えるかたちのうちに、実は、素材を生かし現実的に機能する、幾何学的な構造が介在していたこと
を解き明かしている。「この世界には一本たりとも垂直な柱はない」という言葉を僕は「だから自由曲線の方がより自然で創造的なんだ」と勝手に読み替えて、ガウディを現代建築以前の「アーティスト」に分類していた。違った。大間違いだ。サグラダ・ファミリアは尖塔から柱の結束部まで細部にわたって幾何学的に構成されていた。彼が信じていたのはフリーハンドではなく重力だ。モダニストが信奉した直線は、曲線に内包されている極限であることを考えれば、ガウディはまさに現代建築の先駆者だ。しかも、突き抜けている。原点でありながら、もうその向こう側に達している。グロピウスがデッサウの校舎を「ようやく」作ったのは、まさにガウディが亡くなった年だった。
SEACEX
gaudi 2002
La Sagrada Familia
ガウディ・ファン倶楽部
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なかなかことばにできずにいたのだけど、やっぱり書いておこうかと思う。世界グラフィックデザイン会議に参加して(したんですよ)感じたこと。なかなか興味深いセッションもありました。
「傷つきやすい世界とブランディング」
(アムリック・カルシ、カレン・ブリンコー)
「グローバリゼーション時代に意味あるデザインを問う」
(後藤繁雄、ジョナサン・バーンブルック)
「デザイン・フォー・ザ・ワールド」
(ロバート・ピータース)
などなど。社会にかかわることがデザインの条件である以上、デザインを評価するときにはそのかかわり方も問われるわけで、カップラーメンを売ることがデザインと広告の仕事ではないと思う。問題解決もデザインを成り立たせる重要な要素のひとつだけれども、デザイナーの問題解決能力には「もっと価値のある使い道」(FTF2000)があるはずなのだ。(幸い、世界には解決を待つ問題が山積みだ!)会議全体をとおして感じたことは、これからのデザインの潮流(のひとつ)としてこの見方は広まっているし、広まってほしいとも思う。
というが僕の公式見解。
でもね…
実はもう少し深いところで僕はデザインに失望してしまったのでした。
つづく
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この声明文に名を連ねる私たちは、グラフィック・デザイナー、アートディレクター、ビジュアル・コミュニケーターである。私たちが育ってきたこれまでの社会では、広告の仕事が、自分たちの才能を活かし、高収入をもたらし、効果も見えやすい理想的な職業のナンバー・ワンであるかのように思わされてきた。多くのデザイン関係の教師や指導的な立場の者たちも、そう信じて指導にあたってきたし、業界でも広告関係には高い報酬が支払われ、さらにおびただしい量の書籍や出版物により、この「広告至上主義」は動かしがたい事実として定着してきた。
デザイナーたちはこれに踊らされ、犬用のビスケットやデザイナー・ブランドのコーヒー、ダイヤモンド、洗剤、ヘアージェル、煙草、クレジットカード、スニーカー、痩身クリーム、ライト・ビール、RV車などの販売促進のために、自らの技術と想像力を使ってきた。コマーシャルの仕事をこなしていれば食いはぐれることはなかったが、今や多くのグラフィック・デザイナーたちが、ほぼすべての時間をコマーシャル制作に注ぎ込むまでに成り下がってしまった。それにつれて、人々はデザインというものを、コマーシャルとしてしか感じなくなった。デザイナーたちのプロとしての時間とエネルギーが、本来生活に必要とされていないものの需要を生み出すために、消耗されているのである。
私たちはこんなデザインのあり方に平気でいることはできなくなってきた。広告やマーケティング、新ブランド開発に主に取り組んでいるデザイナーは、消費者の話し方、考え方、感じ方、反応の仕方や関係の持ち方そのものまでがコマーシャル・メッセージによって変えられていくような、そんな精神的環境を作り出し、積極的に支持していることになる。すなわち私たちは、人々の対話を減らし、蝕んでいくように誘導しているに他ならない。
私たちの問題解決の力を活かす、もっと有益な活動が少なからずある。環境、社会、文化における未だかつてない危機的状況に、今こそ、私たちは注意を向けなければならない。文化的対立を調和し、社会的キャンペーン活動、書籍や雑誌の出版、展示会、教材やテレビ番組、映画、チャリティー活動など、情報の加工が求められるさまざまなプロジェクトに、私たちの専門的知識を活かし協力することが必要とされている。
私たちは、従来の価値観を見直し、より有益で持続可能かつ民主的なコミュニケーションのあり方を志向し、モノの生産から脱却して、新しい意義づけを模索し創造していくことを目指そうと提案する。人々が互いの考えをぶつけ合う機会がだんだん減ってきている。もっと機会を増やしていかねばならない。消費主義はあまりに肥大しすぎている。これに対抗する新たな視点を、視角表現やデザインを活用し、提示していかなくてはならない。
1964年に、22名のビジュアル・コミュニケーターたちが、自分たちの才能をもっと意味あることに使おうという声明を出した。商業主義のグローバル化が爆発的に広がる中、このメッセージの緊急性は高まっている。私たちは、この声明が実現しないままさらに数十年が過ぎ去ることを許さないために、ここに新たに発表するものである。
(以下署名)
覚え書き
First Things First は1964年にケン・ガーランドをはじめとする22名の署名により発表されました。時をへて1999年秋、同時代的に書き換えられたものが「ADBUSTERS」をはじめとする7誌に掲載されました。これが、First Things First 2000 です。掲載時の筆頭署名者はジョナサン・バーンブルック。以下、ティボー・カルマンやエリック・スピーカーマンら33名が署名しています。また、First Things First 2000 はウェブで公開されており、賛同する人はだれでも署名することができます。
邦訳について
原文は Adbusters: First Things First で読むことができます。この邦訳は Global Village 発行の「People Tree」2001春夏号に掲載されたものを無断で転載しています。また、博報堂発行「広告」2001年3月号には1964年の宣言と共に別の邦訳が掲載されています。そもそもFTF2000自体を転載していいかも不明。ま、趣旨からして無問題だとは思うが面倒くさいのでいずれも未確認。
新しい世界のためのデザイナーのための情報源
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