「さわさわ気流舎(仮)計画」ご興味のある方はお気軽にご参加くださいー。

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下記のサイトで気流舎のイベント日程がチェックできます。
http://calendar.yahoo.co.jp/kiryuusha_books
これからのイベント
毎週火曜日【気流学舎 001】『民主と愛国』読書会
10月22日(月)お休みします。
10月24日(水)営業します。
10月27日(土)【気流学舎 009】映画のポケット vol.2
気流舎のメーリングリストもあります。ご参加ください。

青白いイルミネーションが街を飾っている。
ちょっと冷たい感じもするけれど
凛とした冬の雰囲気もあって好き。
この光景ってすごいかも。
だってさ、青色発光ダイオードが
発明されたのは1993年のこと。
ぼくたちはいま歴史上はじめて
青白いイルミネーションにつつまれた
クリスマスを体験しているんだ。
…なーんて
女の子にやさしくささやいたりすると
いいのかしらん? 相手いないけどさ。
どうも去年のサンタさんはぼくに
素直さをくれるのを忘れたみたい。
ほんとはね、
ダイオードがどうのなんて関係ない。
なんでもない毎日がいつもいつもはじめての日。
そうやって一回しかないはじめての日が
つづいてつづいて一生ができあがってゆくんだ。
ディケンズ『クリスマス・キャロル』
プディングのおでましだ。…
そう、ほんの少しのブランデーで火がつき、
クリスマスのひいらぎが一番上にかざられている…
ブランデーの青い炎がゆらめく。
ゆらめきのなかで妖精たちが舞う。
いつもの、はじめての、クリスマス。
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友だちから電話がかかってきた。
「いや、別に用はないんだけどさ。どう? 最近。」
近況を報告し合って、また会う約束をして。
ただそれだけだったけど、うれしかった。
何かをもらった気がした。
どう? 最近。
その一言で固まりかけていた
世界が動き出す。
自分からも他の友だちにかけてみた
「どう? 最近。いや、別に用はないんだけどさ…」
その日にすぐ会うことになった。
楽しかった。
ちょっとした勇気で
贈与の霊は動き出すのだ。
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身の丈と背伸びのバランスってむずかしい。
身の丈の感覚が好きだってことは前にも書いた。
それは生きるうえでのぼくの選択や目標に
有形無形のいろいろな影響をあたえている。
たいていはそれで満足なんだけど、
たまにはやっぱり背伸びも
しなくちゃなって思ったりもする。
身の丈な背伸び、
そんなのもあるかもしれない。
倒れないように注意して。
大地に足をつけたまま、大きく胸をひらいて
どこまで気持ちよく手を伸ばせるか。
ちょっと勇気をだして
グッて伸ばしてみれば、
案外いろんなところに
手が届いたりするかもね。
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今日、はじめてのマフラー。
はじめてマフラーをする日はちょっとうれしい。
気取っているわけではないけれど、
わくわくはしている。
もう10年近くもおなじマフラーをしている。
色あせて、よれよれになって、
おまけに穴まで開いている。
なのに、そんなマフラーを
飽きずにずっと使っている。
いちおう、毎年この時期になると
洋服屋さんで探してみたりするのだけど、
これ以上のものになかなか出会えない。
もしかしたら本気で探していないのかもしれない。
そういえば、もうすぐ出すだろう
ダッフルコートも10年くらい着ている。
ということは、ぼくはもう10年間も
おなじカッコで冬を過ごしてきたわけだ。
冬の寒さから身を守って
ぬくもりをあたえてくれる防寒具たちには
愛着がわきやすいのだろうか。
おなじカッコでもかまわない。
おなじダッフルにおなじマフラーでも
過ごす冬は毎年、毎年、違うのだ。
今年の冬はどんなだろう。
どんな新しい景色や出会いが待っているのだろう。
はじめてマフラーをする日のわくわくには、
きっとそんなあったかい期待もこもっている。
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祖母とのはなしをもうひとつ。
長いこと茶道をたしなんでいる祖母が
「お茶にしましょうか」といえば、
それはお抹茶のことだ。
といっても和室で正座して…
なんてことはなく、テーブルで
やかんからドボドボ入れたお湯を
チャチャッと点てて出してくれる。
その気楽さがいい。
本当はね、これこれこうして
こんなこともしないといけないんだけどね、
といって「本当の」作法をはなしてくれる。
なかでも感心したのが、「景色」のはなし。
お茶会の席ではただお茶を飲むだけではなく、
茶室にあるものを愛でる。茶碗から
掛け軸から茶杓の節にいたるまで、
とにかくいろんなものを品評しあう。
そのときに使うことばというか概念が、
「景色」なのだという。
お茶碗の模様だけでなくてね、
お抹茶をすくったあとの粉のくずれた様まで
「景色」といって観賞するのよ。
そんな話をこちらは椅子に座って
足を組んで背中をまるめて
へぇ、それはすごいね
なんていいながら
ズズっと飲んで聞いている。
まぁでも、難しいこといわずに
おいしく飲めばいいのよ。
抹茶の山に「景色」を見る
茶道の高い精神性に感動しつつ、
それを笑ってはなす祖母との
まるで無作法なお茶会は、
楽しくて、おいしい。
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