ちかごろの気流舎

下記のサイトで気流舎のイベント日程がチェックできます。
http://calendar.yahoo.co.jp/kiryuusha_books

これからのイベント
毎週火曜日21時【気流学舎 001】『民主と愛国』読書会 ←終了!
1月19日(土)16時〜、映画のポケットvol.5
1月19日(土)20時〜、第二回非句の会
1月22日(火)21時〜、読書会でなにを読むのかを合意形成してみよう!
1月26日(土)14時〜17時、憲法カフェ
1月31日(木)ムンバイナイツ!?
2月2日(土)新企画!「親愛なる他者」
2月5日(火)「木下恵介映画にみる、戦後民主主義と大衆文化

・水曜定休でしたが、しばらく月曜日を定休にします。水曜日は営業いたします。
・気流舎のメーリングリストもあります。ご参加ください。
・移動仮設型ブックカフェつくってます。→「さわさわ気流舎(仮)計画

Tue, 18 Dec 2007

旅人は伝書鳩のように




〈映画「おばさんたちが案内する未来の世界」を見る集い〉
(エリザベエス・コール、小沢健二/16日横浜関内)という
ちょっと不思議な会を友だちたちと準備した。

くわしくは(いつものように)
イルコモンズさんのブログを読んでほしい。
あらゆる場所にプエブロが
→あるいは谷崎テトラさんも
→あるいは bonobo さんも


旅人たちが伝書鳩のように伝えてくれる
希望の風景のための〈集い〉は、
こんな灰色の世界のなかでも
せめてそのとき、その会場だけでも
希望の風景を実現させて/思い出させて/
想像させて/信じさせてくれるようなものにしたいと
(旅人たちも含めて)みんな思っていたと思う。

そしてその願いが
一瞬のきらめきとして
これからはじまるつながりとして
参加したひとたちのこころのなかで
ちいさな実をむすんでくれたとしたら
〈集い〉を準備してきた一人としてうれしいと思う。


二回目の休憩時間、ロールスクリーンがあがると
外はクリスマスのイルミネーションで飾られていた。
この時期は一年のうちでもっとも灰色的な季節だ。

でもそれと同時に、
ひとびとのこころの奥深くでは
一年のうちでもっとも反灰色的な
贈与の霊が動き出す季節でもある。

贈与の霊はサンタを遣わし

たぶん、私たちは完全には、サンタクロース幻想を、共有することはできない。それなのに私たちは、この幻想を守る努力をやめない。なんのために? たぶん、私たちは、その幻想が他の人々の心の中で守られ、それが(子供たちの)若い魂に火を灯し、その炎によって、私たち自身の身体までが温められる、そんな機会を失いたくないのだ。(中略)そこには、子供たちがサンタクロースの実在を信じてくれると、私たち自身も、生の意味が信じられるようになるだろう、という期待がこめられている。
—レヴィ=ストロース「火あぶりにされたサンタクロース」

信じるものを確かめあいたいのは
なにも恋人たちだけではない。
ほんとうは、みんななにかを確かめあって
なにかを信じていたいと思っているはず。

どれほど灰色がこの世界を覆っても
ひとびとのこころの奥深くに眠っている
虹色の希望が死ぬことはない。


天使たちのシーン

いつか誰もが花を愛し歌を歌い 返事じゃない言葉を喋りだすのなら
何千回ものなだらかに過ぎた季節が 僕にとてもいとおしく思えてくる
愛すべき生まれて 育ってくサークル
君や僕をつないでる穏やかな 止まらない法則

「いつか」を待つこと(エスペラール)は
希望(エスペランサ)とつながっている。


分別もついて歳をとったぼくたちはもう、
わかりあえやしないってことだけをわかりあうのではなく
わかりあえるってことをわかりあうのさ。

旅人の奏でるロンロコの最後の響きは
やっぱりちょっとした奇蹟だったように思う。


いま、ここの虹

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