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・移動仮設型ブックカフェつくってます。→「さわさわ気流舎(仮)計画」

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シャーマニズムの可能性 — FLY HIGH! DIVE DEEP!

「持続可能な〈もうひとつの世界〉へ」ワークショップが面白い。
当初のもくろみからはちょっとはずれて毎回ワークショップでも
読書会でもなく、いろんな映像を見て語る夕べみたいになっている。
第二回のテーマが「トランスと祭り」
第三回のテーマが「シャーマニズムと夢見」
来週(23日20時半)は「ホピの予言」を見る。
その次のテーマは「90年代デジタルカルチャーの夢」
テーマだけでもちょっとほかとは違うのがおわかりいただけるかと。
毎回違う話題なのではじめての方もいつでもウェルカムです。
(再来週からは木曜日になるかも)
なぜ、「持続可能な〈もうひとつの世界〉へ」で、
シャーマニズムなのか。
シャーマニズムは、この現実の世界と
「向こう側」の現実の世界とを結ぶ精神技術といえる。
シャーマニズムは、言葉や自我を持ってしまったヒトが、
共同体や自然との結びつきを深い部分で保つ機能を果たしてきた。
シャーマニズムはひとつの世界認識であると同時に、
シャーマンという職能やその社会的機能は
社会構造を反映したものでもあった。
たとえば、自然の力の源泉に触れることのできるシャーマンは
しかしその力の強大さゆえに、社会の中心にはいなかった。
人類の知恵は権力なき「首長」を据えて、
向こう側の世界と現実の世界との調和をはかった。
そこで彼らは「知恵」をもって、自分の内部にひそんでいるこの危険な力をコントロールしておきたい、と考えました。「歴史」というものがはじまるまで、二万年以上もの長いあいだ、「知恵」によるそのコントロールは有効に作動していました。シャーマンのようなタイプの人々が、人類に新しい領域、新しい可能性の世界を開いてくれているということをよく理解したうえで、なおかつそれを社会の内部に取り込んでしまったり、現実の社会で権力をあたえてしまったりすることによって、シャーマンの触れている自然の奥にひそむ秘密の力を現実の中に解放してしまうことを、対称性社会の「知恵」は警戒したのです。
—中沢新一『熊から王へ―カイエ・ソバージュ〈2〉』講談社選書メチエ
その畏れを超えて本来自然に依拠するはずの権力を
独り占めして出現するのが「王」だ。
王はシャーマンの精神技術を禁じ、
人々が自然の力の源泉に触れることを禁じる。
近代化の歴史はシャーマニズム的世界観を
抑圧し排除してきた歴史でもある。
…ならば、
シャーマニズムはポスト(オルタ)・グローバル社会の可能性を
構想するさいに、大切な視座を与えてくれるだろう。
自然とのきづな、共同体の意義、権力のコントロール、
こころとからだの癒し、世界の調和、精神の解放、心ある道の探求 etc.
しかも、シャーマニズムは世界中どこにでもにみられる
人類に共通した根っこのようなもので、二万年以上まえから
もうとっくにグローバルなのだ。
画像はフゴッペ洞窟の有翼人。
真木悠介『気流の鳴る音』ちくま学芸文庫
中沢新一『熊から王へ―カイエ・ソバージュ〈2〉』講談社選書メチエ
カルロス・カスタネダ『呪術師と私』二見書房
ミルチア・エリアーデ『シャーマニズム』ちくま学芸文庫
マイケル・ハーナー『シャーマンへの道』平河出版社
北山耕平『ネイティブ・マインド』地湧社
未来部族::シャーマニズムとスピリットの世界
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