!!気流舎共同運営への呼びかけ!!
・最新情報は twitter(@kiryuusha)をご利用ください。
・勝手に休んでいたり時間通りに開いていなかったりもします。
・移動仮設型ブックカフェつくってます。→「さわさわ気流舎(仮)計画」

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山崎阿弥ライブパフォーマンス /声と音と朗読と「飛行のエチュード , アルソミトラの種」


気流舎には、たくさんの本が住んでいます。
この夜は、様々な風体のかれらから音を借りて、一緒に歌ってみようと思います。
私は本に囲まれて育ちました。家の1階は本屋、2階の子供部屋には3つの本棚に父母の蔵書が天井まで積まれ、店には私の名前がつけられていて “本の友だち”を意味しました。
囲まれていたせいか、ほとんど本を読まずに育ちました。本とは、紙と匂いの塊でしかありませんでした。今でも本がたくさんあるところに行くと心が落ち着きます。(かれらは家の一部、建材のひとつだった。)大人になってやっと読み始めた本は、よい音のする楽器でした。未来のページから過去のページへ仕舞われるときのカルンと巻く音、味見のときに起きるパラララララの風、棚板にあたる “足”音、重ねると紙束の倍音。
メルボルンで個展をしたときのことです。カバンに入っていた大好きな本を美しい青空に見せたくなりました。ギャラリーの窓から身を乗り出してガラスに本を貼りつけると、いくつかの風がおのおののペースで読書を始めました。誰かが言います。「この町の風は日本語も読めるのよ」そうです、風は、生まれたときから永遠に旅を続ける知恵者なのだから。
初めてかれの背中越しに青空を見たとき、気づいたことがあります。かれは「飛びたいのではないか?」。その晩、アルソミトラの翼果が滑空するように、知恵者に導かれ一枚ずつ、一羽ずつ、ページが空に解き放たれる夢を見ました。
思えば人の読書とは、ページたちに風を送る、飛び立つためのエチュードなのかもしれません。
前半は声と音、後半は朗読をします。
【飛行のエチュード , アルソミトラの種】
○ 日 時:2015年9月16日(水)20:00〜
○ 場 所:気流舎(下北沢)
○ 参加費;無料(+投げ銭)
※1ドリンクオーダーお願いします。
プロフィール:山崎 阿弥
声で空間の陰影を感得しインスタレーションやパフォーマンスによってその濃淡を引き出したり/失わせたりすることを試みる。個人での活動の他、生西康典「燃える人影」、日英合作舞台「stepping stones」出演、灰野敬二、坂田明、外山明、飴屋法水らとのデュオ、伊勢神宮での歌唱、七里圭や中山晃子、ドローイングアンドマニュアルら映像作家との共作、沢口真生とのサラウンド音楽制作など分野を亘る。創作の根本に「世界はどのようにして出来ているのか?」という問いを持ち、表現活動と作品(制作)をその問いへの答えではなく“アクション”と位置づける。
http://amingerz.wix.com/ami-yamasaki
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