ちかごろの気流舎




!!気流舎共同運営への呼びかけ!!
・最新情報は twitter(@kiryuusha)をご利用ください。
・勝手に休んでいたり時間通りに開いていなかったりもします。
・移動仮設型ブックカフェつくってます。→「さわさわ気流舎(仮)計画


Tue, 20 Oct 2015

一銭大学Vol.1 「流民」− 沖浦和光の歴史観に触れる−



「対抗文化ってなんだ?」と問いかけるような読書パーティを気流舎にて定期的に開催することにしました。

都合のいいことに気流舎はブックカフェです。17世紀イギリスで流行したコーヒーハウスが、1ペニー硬貨1枚で気軽にコーヒーが飲め、読書したり、仲間と自由に議論できたことから「ペニー大学」と呼ばれたことに因んで、「一銭大学」と名付けました。

輸入品の「カウンターカルチャー」ではなく、自分たちの足元、アジアに浮かぶ「花綵の島々」としての「日本」の歴史や文化を深く掘ることで、ふるくてあたらしい「対抗文化」を再発見していく試みです。

一銭大学では毎回「カオスフーズ」がカリーを提供します。
一味同心。まずはスパイスによる胃袋の連帯から。

第一回目の一銭大学は、被差別民や漂泊の民を研究対象とし、「日本人」とは何かを追求し続け、88歳で今夏に他界された民俗学者、沖浦和光氏を追悼し、みんなで氏の本を持ち寄り、「沖浦史観」の魅力について話し合いたいと思います。

お気に入りの沖浦本を一冊持参してください。
彼の本なんて持ってないし、読んだこともないけど、カリーを食べたいというだけの方も歓迎。とりあえず下記のインタビューだけでも読んでおいてください。

沖浦和光「日本人」はどこから来たのか
http://www.jinken.ne.jp/be/meet/okiura/

一銭大学 人間解放学部
部長 ハーポB


【 一銭大学Vol.1 「流民」− 沖浦和光の歴史観に触れる− 】
○ 日時:2015年11月1日(日)17:00~20:00ごろ
○ 場所:気流舎(下北沢)
○ 参加費:無料(+投げ銭)
※1ドリンクオーダーお願いします。
○ 食事:カオスフーズ


▼沖浦和光の主な著作
『近代の崩壊と人類史の未来』日本評論社, 1980
『日本民衆文化の原郷 被差別部落の民俗と芸能』解放出版社, 1984(のち文春文庫)
『天皇の国・賤民の国 両極のタブー』弘文堂 1990 のち河出文庫
『竹の民俗誌 日本文化の深層を探る』岩波新書, 1991
『瀬戸内の民俗誌 海民史の深層をたずねて』岩波新書, 1998
『インドネシアの寅さん 熱帯の民俗誌』岩波書店, 1998
『幻の漂泊民・サンカ』文藝春秋, 2001(のち文庫)
『瀬戸内の被差別部落 その歴史・文化・民俗』解放出版社, 2003
『陰陽師の原像 民衆文化の辺界を歩く』岩波書店, 2004
『「悪所」の民俗誌 色町・芝居町のトポロジー』文春新書, 2006
『旅芸人のいた風景 遍歴・流浪・渡世』文春新書、2007

共著・編著
『マルクス主義芸術論争』 合同出版社, 1963
『アジアの聖と賤 被差別民の歴史と文化』野間宏 人文書院, 1983
『日本の聖と賤 中世篇』野間宏 人文書院, 1985
『日本の聖と賤 近世篇』野間宏 人文書院, 1987
『水平=人の世に光あれ』編著 社会評論社, 1991
『日本の聖と賤 近代篇』野間宏 人文書院, 1992
『日本文化の源流を探る』 解放出版社, 1997
『「芸能と差別」の深層 三國連太郎・沖浦和光対談』解放出版社 1997(のちちくま文庫)
『ハンセン病 排除・差別・隔離の歴史』徳永進共編 岩波書店, 2001
『辺界の輝き 日本文化の深層をゆく』五木寛之共著 岩波書店, 2002(五木寛之こころの新書、講談社, 2006)
『アジアの身分制と差別』寺木伸明,友永健三編著 部落解放・人権研究所 2004
『佐渡の風土と被差別民 歴史・芸能・信仰・金銀山を辿る』編 現代書館 2007
『渡来の民と日本文化 歴史の古層から現代を見る』川上隆志共著 現代書館 2008


0 Comment, 0 TrackBack | category: /shop/event | permalink

Comments

Let's have a talk!

  • コメントはお気軽に。お待ちしてます。
  • コメント文以外は任意です。URL/E-Mail は公開されます。
  • 文中のURLには自動的にリンクが張られます。

TrackBacks

Let's connect! - TrackBack ping me at:

http://www.kiryuusha.com/blosxom.cgi/shop/event/151020c.trackback